2008年10月31日金曜日

秋のバラ


ー秋のバラは春と違って、花が小ぶりなんだよ。
 株は大きくなってるから、ひょろっと伸びてハラハラ咲いてる
 感じでちょっとはかなげかな。でも花の色は濃いんだ。
ーへぇ、同じ株でも春とは違うんだ。
ー全然違うよ。春は見た目も香りもゴージャスで、あらゆる虫たちを
 誘い込んで、何が何でも子孫を作ってやる!みたいなエネルギーが
 あるけど、秋はひっそり咲いてる感じだね。
ー秋は子孫残すために咲くわけじゃないの?
ー違うと思う。秋は虫たちもいないし、冬のことを考えると
 体力温存のため花は咲かさないほうがいいんだよね。
ーじゃ、なんで咲くんだ?
ー私は自分の存在確認のため咲くんだと思う。
 一度自分のためだけに咲いて、ああ、私にも咲けたんだって
 その記憶があるから、厳しい冬を乗り切れるんじゃないかなぁ。
ーハハハ、バラに存在確認なんてあるかよ。
 秋にはみんな哲学者になっちゃうね。

2008年10月30日木曜日

WBC


ーWBCの監督が原さんに決まったね。
ーいい人に決まったと思うよ。いつまでも長島、王(+星野?)の
 時代じゃないもんな。
ー今度は珍しく読売がすんなり出したじゃないか。
 これにはちょっとびっくりしたね。
ーもっとすったもんだするかと思ったけどね。
 何と言ってもイチローの一声が大きかったんじゃないか。
 あれで流れががらっと変わったからね。
ー北京で勝てなかったのはイチローがいなかったからって声も多いし
 大したヤツだよ。そのうち日本球界のドンになりそうだね。
ーアメリカが放っておくかな?

2008年10月29日水曜日

居眠り


ー電車で座ると、ついつい居眠りしちゃわないか。
ー特に今の季節は電車の居眠りに最高だもんな。
ーオレ、一回、ケータイでメール打ってて居眠りしちゃってさ
 気が付いたらケータイが落っこちて転がってったんだよ。
 ちょっと恥ずかしかったぜ。
ーそんなのかわいいもんだよ。
 東海道線のボックス席だと眠りの深度が深くってさ
 知らないうちにヨダレ垂らしてたんだよ。
 首筋伝ってんのがわかってさ、目つむりながら様子伺って
 このまま寝たふりするか、何気に手でぬぐうか、
 素知らぬ顔してハンカチでぬぐうか、すごい葛藤だった。
ーオマエ、それは惚けすぎだよ。

2008年10月28日火曜日

街角書道


昨27日は「文字・活字文化の日」でもあるそうです。
それで思い出すのは、昨年初めて行った北京で目にした街角書道。
街角で、ほうきのようなものを持ったおじさんが何やら歩道を
こすりつけています。
不審に思って近寄ると、持っているのは腰くらいまで長さのある
大きな筆、側に水を入れたバケツがあり、歩道のマス目を利用して
書を書いているのです。
書かれたものを見るとこれが上手い!実に見事です。
路面書道を撮ったブログがあったので見てみてください。
水が墨代わりなので、書かれた字はしばらくすると蒸発しますが
おじさんはその上にまた別の字を書いていきます。
本人は楽しそうだし、こちらも見ていて大変気持ちがいい。
その後わかったのですが、あちこちの街角や公園で
結構たくさんの人が同じようなパフォーマンスをしています。
大体がおじさんですが、まわりに人だかりができ、あれやこれや
批評し合ってにぎやかです。
いかにも「書の国」の文化の奥深さを感じさせます。
もう一つの「書の国」日本でも、街角書道、はやらないかな?
日中街角書道コンクールとかあれば面白そうだけど。
ちなみに今まで「書道」と書いてきましたが、中国では「書法」です。
「道」と「法」、ここにも日中の文化の違いが端的に現れている
ように思いますが、いかがでしょう。

2008年10月27日月曜日

アフガニスタンの農村から


今日から読書週間です。「週間」といいながら実は文化の日を中心に
前後一週間づつ、あわせて二週間が「読書週間」なのだそうです。
今度調べて初めて知りました。お恥ずかしい。
という訳で今日は小さな本のことを書きます。
本の題名は「アフガニスタンの農村から」
大野盛雄著、岩波新書(青版)、1971年発行、
残念ながら現在Amazonに在庫はないようです。
今から30年ちょっと前、大学の文化人類学の課題で読んだもので
著者がアフガニスタンで行ったフィールドワークの記録です。
その後頭の中には、厳しい自然環境の中でたくましく生きる農民の
個性的なイメージだけが残り、中身はすっかり忘れていたのですが
この夏の痛ましい出来事をきっかけに再度読んでみました。
改めて感じたのは、当時(ソ連侵攻前)のアフガニスタンでは
国家というよりむしろ部族共同社会の中で、農民達は貧しくとも
古来からの秩序環境に守られて、自分のポジションをしっかり守り
明日への不安を感ずることなく生活できていたということです。
面白い条があって、日本から入った調査隊を見て、村人たちが
口々に村長に確認したことが3つあったといいます。
1.あの者たちは書物(=聖典)を持った人間なのか。
2.酒は飲むか。
3.羊をたくさん連れた民か。
この質問は彼らが重視する価値をストレートに反映しています。
聖典を忠実に守るような人間でないと信用できない。酒を飲んで
堕落した生活を送っているような人間ではだめだ。羊(=経済力)を
しっかり持っていることも大事だ。
このような価値観を持った人たちの生活がどのようなものであったか
容易に想像できます。そしてこのような価値観で結ばれた人たちが
共同で営む社会だったから、厳しい自然環境の中で生活が成り立って
きたともいえます。
その後ソ連が侵攻し、長い内戦があり、アメリカの標的にされ
この本の中に生きていた農民達にどんな未来が待ち受けていたのかと
考えると胸が痛みます。
どんな争い、紛争、戦争でも、それに巻き込まれた社会の秩序は
破壊され、人間は裸になって動物にされてしまう、
平和な社会の生き生きした人間群像のレポートであるだけに
今読むとそのことを強く感じさせる本となっていました。

2008年10月26日日曜日

ハロウィン・パーティ


ーハロウィンの日に、ケバケバしく仮装した外国人の一団が大挙
 電車に乗り込んできて、中で大騒ぎするってことがあるそうだ。
 日本人も結構混じってるみたいだけど、ホントに周りは
 大迷惑だよ。
ー彼らは自分達の国で同じようなことをするのかな?
 日本人は何でも大目に見てくれるって、
 なめられてるんじゃないのか。
ーそもそも自分達とは直接関係のない行事に、
 日本人も浮かれ過ぎなんだよ。
 ま、そんなことを言っても仕方がないから、
 老日本人としては31日、変な一団を見かけたら逃げるが勝ち、
 巻き込まれないようにしないとな。

2008年10月25日土曜日

シャッフル


ー最近、iPodの曲をシャッフルさせて聴いてんだけど、これが
 結構いけるんだよ。
 昔入れるだけ入れて忘れてた曲がひょっと出てきたりすると
 当時の思い出にふけったり、新しくはまったりして、面白いぜ。
ーiPodの曲だったらいいけど、借入証書をシャッフルされちゃ
 たまんないよ。
ー借入証書をシャッフルって?
ーサブプライムだよ。あれって結局住宅ローン債権を細かく分けて
 しかもその他の債権も一緒くたにして証券化しちゃったんだろ。
 それで最先端の金融工学を駆使した商品だとか、
 究極のリスク分散だとかもてはやしてたわけだ。
 実は究極のリスク拡散だったんだけどな。
 まともな債権に問題債権がシャッフルされちゃって、全部が全部
 問題債権に化けちゃったんだから、ひどい話だよ。
ーそれこそ連中はシャッフルした音楽を聴きながら、こんなふざけた
 商品を作ったんじゃないか?

2008年10月24日金曜日

アリの生活


ーつい最近まで、日本はいざなぎ越えだ、戦後最長の景気拡大だって
 浮かれてたよな。
 オレ達にはそんな実感、全然なかったけどさ。
ー経済を数字で見るとそうだったんだろ。
 ただバブルのトラウマで、どの企業も自己資本増強に血道を上げて
 来たからね。「厳しい国際競争に勝ち残れない。」って言うのを
 殺し文句に、従業員の給料は全く上げてないんだ。
 むしろ「アウトソース」なんてことばを隠れ蓑にして、賃金をどんどん
 切り詰めてきたからね。
 給料上がらないは、リストラされるんじゃないかって
 恐怖感あるはじゃ、お金なんて使ってられないよ。
ーお年寄りや年金生活者だってひどいもんだよ。
 もう何年も実質金利ゼロみたいなもんだから、預金してたって
 何の足しにもならない。挙げ句、悪徳業者の投資話に乗せられて
 スッピンにされてしまう。ひどすぎないか。
ーで、本来オレ達が使えるはずだったお金は、企業が直接海外投資
 したり、利回りのいい海外債券投資に使ってきたわけだ。
 その上、海外の投資ファンドも金利実質ゼロの円をバンバン借りて
 高利回りの債券投資で大儲けだったからね。
 その中にはサブプライム組み込みなんてのが一杯あったはずだよ。
ー結局オレ達が使えなかったお金は、回り回ってキリギリスの生活を
 支えてたってわけだ。しかもそのツケはてきめんに食らってる。
 全く報われないじゃないか。
 富の再分配が政治の最大の役割って聞いたことあるけど
 少なくともオレ達には政治がその役割を果たしてきたとは
 思えないよな。

2008年10月23日木曜日

キリギリスの生活


ー最近まで、アメリカ人はすごい生活してたらしいよ。
ーすごいってどんな?
ー問題のサブプライムローンって住宅ローンって話だから
 そんなものかと思うじゃないか。
 ところが日本の住宅ローンとは全然違うんだよ。
ーそうなの?
ー住宅に抵当権をつけてそれを担保に借りるってのは同じだけど
 あちらのローンは住宅以外にだって、お金を借りられるんだ。
 返済が少し進んで担保に空きができるじゃないか。
 すると空いた分でお金を借りられるってわけだよ。
ーつまり住宅担保のフリーローンってわけだね。
ーそれだけじゃないよ。ずうっと住宅価格が上がってたから
 同じ住宅でも、それにかかる抵当権をどんどん大きくできた。
 だから借り入れもどんどん増やせたってわけだ。
ーそんなんじゃ借りたって返せなくなるじゃないか。
ーそれがだよ、ここにもまたからくりがあって、最初の何年かは
 元本返済不要、利息だけ払ってればいいってことらしいんだよ。
 借りたほうは、住宅は上がるって頭があるから、いざとなれば
 家を売ればいいし、とりあえず利息払えるかどうかだけ考えて
 じゃんじゃん借りてたらしいよ。
ー絶句、絶句!あり得ない!

2008年10月22日水曜日

時代祭


ー今日は、京都の時代祭の日やわ。
ー一応京都三大祭りのひとつやけど、官製のお祭りやし
 たかだか明治時代に始まったもんやから、京都の人の
 間ではあんまり評判高ないんよ。
 どっちかいうたら、今晩ある鞍馬の火祭りの方が
 すごい言う人、多いわ。
ーそやけど、見物する場所も交通機関も限られてるから
 なかなか行けへんね。
ー私思うんやけど、毎日の生活の中で、こういう祭りがあったり
 年中行事があったりするのは、大事なことやね。
 なんか、生活にちゃんと手触りあるって感じ、するわ。

2008年10月21日火曜日

沈壽官さんのこと


昨日何気なく「鶴瓶の家族に乾杯」を見ていたら14代沈壽官さんが
出て来られてびっくり。普通、著名人は出ないはずなのに・・・
それはさておき相変わらず豪放磊落、元気なお姿に安心しました。
今でこそ薩摩隼人そのものの壽官さんですが、家系の祖は秀吉の
朝鮮戦役の時、薩摩に連れて来られた陶工です。
約40年前、鶴瓶さんと同様突然沈家を訪問した司馬遼太郎は
その取材をもとに「故郷忘じがたく候」という小品を著しますが
その中に印象的な場面があります。
14代がまだこの名を継ぐ前、伝統に縛られるより自分の個性を
出した陶芸作品を作りたいと考え、父である13代に願い出ますが
父は頑として許しません。
14代は「それではいったい」「自分というものは何のために生きて
いるのでしょう。」「教えてたもし。」と懇願したそうです。
すると13代はただひとこと、「息子を、ちゃわん屋にせえや」と
言ったそうです。
「わしの役目はそれだけしかなかったし、お前の役目も
それだけしかない、」と。
このことばは個性と伝統という点からは様々に批判できるかも
しれませんが、歴史に翻弄される人間は、世代を超えて強固な
意志を継承していくことで、逆に歴史を見返すこともできる
という強い思いが込められているような気がします。
そしてそのことば通り、14代の息子さんが今では15代当主となり
沈壽官窯はいよいよ隆盛を誇っています。
思いがけず壽官さんの人なつこいお顔を拝見し、ついつい一言
書きたくなりました。
ネット上で検索し14代壽官さんのいいお顔がご覧になれるサイト
当代沈壽官氏HPにリンクしておきます。

2008年10月20日月曜日

スケッチツアー


ー蔡さん、スケッチツアーで今日パリに向けて出発したよ。
ーへぇ、個展が終わったばかりなのに忙しいね。
 でもそのスケッチツアーって何なの?
トラベルプランって会社の旅行企画なんだよ。
 絵描くのが好きな人が集まって、蔡さんを先生役にして
 旅先であちこちスケッチして回るわけ。
ー面白そうね。でも半分は観光でしょ?
ーいや、ぼくも一度参加したことがあるけど、結構ハードだよ。
 ロケハンして、狙いを定めてスケッチして、夜は先生の鋭い
 講評が待ってるから、おちおちしてられない。
ーそうなんだ。でも好きな人同士、同じ目的を持って旅するのは
 楽しそうじゃない。
 パリもいい季節でしょうし、いい絵が出来るといいね。

2008年10月19日日曜日

蔡國華展 閉幕







見納めです









金井画廊で10月8日から開かれていた「蔡國華展」が昨日閉幕しました。
厳しい経済状況の中での開催となりましたが、11日間の会期中
1,800人を超えるお客様がご来場くださったとのことで、
蔡國華さんも金井画廊のご主人も大変喜んでおいででした。

なお明日発売の「月刊美術」に、蔡さんの「アトリエを訪ねて」
という企画が掲載されるそうです。是非ご覧になってみてください。
11月には横浜での個展も予定されていますので、どうかお楽しみに。

2008年10月18日土曜日

ナイター国会


ーナイターで国会、やってくれないかね。
ーどうして?
ーたまに平日休みのときなんか、国会見ることあるけど
 これが結構面白いんだよ。
ーそうなの? 国会なんて見たことないよ。
ーTVのニュースになっちゃうとほんの数十秒だけど
 ライブで見るとどの議員がどれだけ本気でやってるか
 よくわかるし、結構みんな真剣に議論してるよ。
ー国会なんて、半分儀式かと思ってたけどね。
ーイヤイヤ、オレ達実際働いている人間こそ
 見るべきもんだと思うね。
 自分達のオカネが何に使われてるのか、
 どのように使われればいいのか
 考えるいいきっかけになるよ。
ーなるほど、だからナイター国会ってわけね。
 国民に目を向けているって言うのなら
 考えてほしいね。

2008年10月17日金曜日

マツタケ


ーああぁ、マツタケが恋しい季節だぁ〜
ーでも国産のマツタケには金輪際手が届かないね。
 高すぎるし、そもそもお目にかかれないよ。
ーイモ掘り、マツタケ狩り、紅葉狩り、昔の日本はこういう
 流れだったじゃないか。
 マツタケだけどうしてなくなっちゃったんだ。
ーマツタケの生える松林が今や荒れ放題だからね。
 薪を燃料にしなくなって、山を手入れしなくなったんだよ。
 手入れしても使い道ないし、マツタケは栽培もできないしね。
ー結局足元荒れ放題で、輸入品に頼ってるってわけか。
 日本によくある、ちょっとヤバい構造だね。

2008年10月16日木曜日

高すぎる空


秋の空は高すぎてなんだか物悲しい。
どんなに手をのばしても届きそうもないのに
声はその中に吸い込まれていって
この地上の誰の耳にも届かない。

2008年10月15日水曜日

アンクル・サム


ー今度の金融危機だって、悪いことばかりとは言い切れないよ。
ーそんなことないだろう。ひどいもんさ。
ー911以来、アメリカは自分の国大事になりすぎて
 自分の考えや行動を世界の中で押し通そうとしてきたし
 違う意見や考えの国には、あまり聞く耳持たなかったね。
ーそれはそうかもしれない。
ーでも今回の危機は、ある意味アメリカがしたいようにしてきた
 結果だし、それが世界にとんでもない影響をもたらすことも
 わかった。
 それに危機への対応だって、結局アメリカだけじゃ何にも
 出来なくて、有効な手を打つためには世界各国が協調するしか
 ないこともはっきりした。
ー確かにね。
ーでもこれはアメリカだけの問題じゃないよ。
 今世界を覆う様々の問題は、結局、全世界が協調するしか
 解決の方法がないことを、みんなが気づくきっかけに
 なればいいね。

2008年10月14日火曜日

よかった!


今日はだいぶ上がったぞ。

2008年10月13日月曜日

一人二役



ー今、蔡さんの個展に出ている「一人二役」っていう絵ね、
 あれ見ると、シェークスピアの「夏の夜の夢」に出てくる
 ボトムを思い出すわ。
ーああ、ロバに変えられてしまう、お人好しで気風がよくて、
 ちょっと間抜けな職人さんだね。
ー媚薬のせいで、妖精の女王はロバになったボトムに夢中に
 なっちゃうけど、でもそういう一途な人って素敵じゃない。
ーそうだね。人のことを単純だとか、そんな簡単じゃないとか、
 言うだけ言って、自分じゃ何もしようとしない人より、
 余程魅力的だよね。
 

2008年10月12日日曜日

タイガースファン


あーあっ、今年のシーズン何やったんやろ?
オリンピックまでは、ほっといても
勝って、勝って、勝ってしよったから
な〜んにも力入らへんかった。
それがオリンピック終わったとたん何や負け出して、
おっ、やっと、らしいなってきたやないかと思ぅてたら、
もうひっくり返されて終わりや。
ホンマ、シーズンあった気、しいひんで。

2008年10月11日土曜日

ブラームス


秋の陽だまりには、ブラームスがよく似合う。
特に好きなのはピアノ協奏曲第2番第3楽章。
ぬくぬくと草むらに寝転び、見上げる大空に吹き渡る
暖かなチェロの音色。
その間を、まだ色づくまえの木の葉を揺らして
ピアノの音がザワザワと舞い落ちる。
そんな音たちを聴いていると
何のことはない、これで十分だと
思えるのが不思議だ。

2008年10月10日金曜日

変わった人


ー今度ノーベル賞獲った人、みんなちょっと変わってるね。
ー賞獲ったからマスコミでも褒めそやしてるけど
 そうじゃなきゃ、ひょっとして白い眼で見られてしまう
 タイプかもよ。
ー日本の組織って、変わった人には冷たいもんね。
ーでもこういうタイプの人は、別に社会が何と思ってようと
 関係ないんだよ。
 自分のしたいことが出来てればそれで満足なんだ。
ー結局「変わってる」ことは本人にはどうでもいいことだけど
 社会にとってすごく大事ってことだね。
 変わった人のおかげで世界が変わるってこと、多いから。

2008年10月9日木曜日

金木犀


ー今朝は金木犀の香りで目が覚めたから、なんだか気分がいいわ。
ー中国では木犀の木は「桂」なんだって。
 だから金木犀の花は「桂花」。
 桂花酒も桂花茶も香りがいいもんね。
 桂林は花の季節になると、街中花の香りにつつまれるそうよ。
ー「金木犀」も「桂花」も、見ただけで香りを感じる字だよ。
ー長い夏を過ごして、これからまた厳しい冬に向かう
 そのほんの一瞬、自然がくれる贈り物よね。

2008年10月8日水曜日

蔡國華展 いよいよ開幕


本日、蔡國華さんの個展開幕です!
昨夜、会場準備にまだまだ忙しい金井画廊にお邪魔し
会場の一部を特別に撮影させていただきました。

中でも、1階会場に展示されている、これから生まれでる
いのちと、その両脇のおじいさん、おばあちゃん(かわいい!)
の絵は、いろんなことを考え、そしてとてもやさしい気持ち
にしてくれるいい絵だなぁ、と思いました。

その部分を含む動画をご覧ください。
この動画には出てきませんが3階金井画廊でもいろいろ絵が
盛りだくさんです。

蔡さんの絵は、実際その場に立って直接絵と向き合うと
心があれこれ動き出すの感じる絵です。
是非会場で直接絵と対話なさってみてください。

2008年10月7日火曜日

たんす預金


ーねぇ、よくわかんないんだけど。
ー何?
ーニューヨークで株価が1万ドル割れだって言ってるよね。
 日本だって1万円割れたっていうし、それにひところ
 あんなに騒いでいた原油価格だって今や90ドル切ってるよ。
ーどこもすさまじいね。
ー売られるってことは、手持ちのお金が増えるってことだよね。
 そのお金はどこ行ってるのよ。
 持っているだけじゃ何の儲けにもなんないし、
 意味ないじゃない。
ーいや、今は出したお金が返ってこないんじゃないかって
 みんなパニックなんだよ。
 出したお金が戻らなかったり紙くずになっちゃ
 それこそ意味ないからね。
 みんなしまい込んでるんだよ。
ーつまりたんす預金してるってこと?
 この場合、ずいぶん大きな「たんす」だね。
 実際はどうしてるの?
ーさすがに国がつぶれることはないだろうって
 国債買ったり、金融機関は中央銀行に預金したりしてる。
ーそういうことか。

2008年10月6日月曜日

蔡國華さん個展 まもなく開催


蔡國華さんの個展がいよいよ今週水曜日から開催されますので
あらためてご案内いたします。


 *期間 2008年10月8日(水)〜18日(土)
     11:00 ~ 19:00
     期間中無休

 *場所 東京 京橋 金井画廊
   東京都中央区京橋2丁目6−8 仲通りビル
   03-5250-0860


大きな地図で見る

「精神の美」を感じさせる油彩画、ドローイング、約50点が
展示されます。会場には蔡さんがいらっしゃることも多いと
思いますので、是非おいでください。

2008年10月5日日曜日

蔡さんのアトリエ訪問


昨日、東京京橋にある蔡さんのアトリエを訪問しました。
このアトリエでは蔡さん主催の絵画教室も開かれています。
蔡さんは休憩中ということで、出てこられませんでしたが
部屋には制作途中の作品や、絵画教室に使うモチーフ
など置いてあり、雰囲気がご覧いただけるのではないかと
思います。








左は蔡さんがスケッチ用にいつも持ち歩いている、
「無印良品」製の単行本ノートと、トンボ製のツインペンです。

2008年10月4日土曜日

バナナダイエット


ー最近、バナナ、てんと見かけないよ。
 たまに出てても、めっちゃ高いしさ。
ー八百屋のおじさん言ってたけど、テレビでダイエットが
 ブームになったうえに、台風の影響でフィリピンから
 出荷が止まってたんだって。
ー困るよねぇ、バナナは重宝してたのに。
 それでなくても野菜も乳製品もジリジリ値が上がってるんだよ。
ー天高く財布細る秋だね。

2008年10月3日金曜日

ねんきん特別便


ーオレんとこにも、ねんきん特別便っていうの、送ってきたけど、
 あれって肝心のいくらもらえるかっていうのが
 どこにも書いてないじゃないか。
ーあれはコンピュータ上の加入記録が自分の認識と一致しているか
 確認しろ、っていうだけだから年金額なんて関係ないっていう
 考えなんだよ。
ーそれに今問題になっている標準報酬月額っていうんだっけ、
 それも書いてないぜ。不親切だよ。
ーねんきん特別便始めた時は、標準報酬月額の問題は浮上して
 なかったからね。
 社会保険庁のHPに行って「年金個人情報提供サービス」ってのに
 申し込めば、見えるようになるよ。
 IDの取得がオンラインじゃないから、ちょっと面倒だけど。
ー連中のやることは全く信用できないからな。
 面倒とか言ってられないか。

2008年10月2日木曜日

ピンクリボン


ー今月はピンクリボンの月だよ。
ーピンクリボン、って?
ー乳がん撲滅運動のシンボルがピンクリボン
 今月はそのキャンペーン月間なわけ。
ーうちの職場でも乳がんで亡くなった人がいるよ。
 まだ若かったのに。
ーなんでも日本女性の20人に1人はかかるんですって。
 30代から50代の女性の死因のトップらしいよ。
ーふう〜ん。
ー若くてかかるから進行がすごい早いらしい。
 でも早期発見すれば治癒率もすごく高いんだって。
 定期的に検診受けましょう、って言ってたよ。
ーそうか・・・

2008年10月1日水曜日

衣替え


ー衣替えだね。
ー最近、めっきり涼しくなったもんね。
ー決まったときに季節が動いて、それを確認できる
 日があるのはいいね。なんか安心できるよ。
ー経済にも衣替えがあればいいのにね。
 みなさん、今日からは昨日までとちがいますよ、
 気分を変えて新しい気持ちで装ってください、って。
ー誰か早く安心させてくれないと。