2009年11月8日日曜日
京都のタクシー
ー先週末、用事があって京都へ行ってきたよ。
ーもう紅葉していた?
ーもみじはまだだけどね、桜とかは色づいてきれいだった。
ー人が多くて移動が大変だったんじゃない?
ー道は混んでたね。でも京都はそんなに大きな街じゃないし
タクシーが安いから、ついついタクシーに乗っちゃうんだよ。
ー地下鉄は限られてるし、バス路線は複雑だから、何てったって
タクシーが便利ってわけね。
ーそれでつくづく思ったけど、京都の運ちゃんってよく
しゃべるんだよ。
ーていうと?
ー乗り込むだろ、「ほな、どこ行きまひょ?」から始まって
「どちらからおいでやした?」「どちらにお泊まりどす?」
は常套で、天気の話やら今年は紅葉が早いとか、遅いとか
どこそこでこんなことやってるとか、だれそれがこんなこと
言ってたとか、ありとあらゆることしゃべるんだよ。
ーにぎやかそうだね。
ー10回タクシーに乗ったら、まあ9人はこうだね。
ーでもわずらわしく思うお客さんもいるんじゃないの?
ー東京じゃタクシーに乗ってから降りるまで一言も口きかない
ことだってザラじゃないか。最初はちょっと面食らうけど
運ちゃんとよもやま話している間に目的地に着くのは
楽しいし、なんとなく安心できるもんだよ。
東京じゃタクシーは単に移動の道具だけど、京都では
コミュニケーションの空間として成り立ってるって
感じがするね。
ーよその都市ではどうなのかしらね?
東京流と京都流とどちらが一般的なのかしら?
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