2009年1月31日土曜日

冬のラベンダー



—寒のさなか、庭のラベンダーが
 咲き出したわ。
—そりゃまたけなげだねぇ。
—色は鮮やかじゃないけど、香りは
 爽やかよ。
—この季節の花は、みんな香りが
 いいね。
—初夏に咲く時みたいに甘くは
 ないけど、何ていうのかしら、
 音のキーがひとつ上がったみたいな、きりっとした香りなのね。
 この季節、目に入るのは冬枯れの寂しい景色だけど
 もし人間の嗅覚が10倍敏感だったら、1年で一番華やかな
 季節になってるかもしれないね。

2009年1月30日金曜日

UNIQLO meets Davos


—ユニクロがダボス会議で「New Japan」を発信するって
 プレスリリースされてるね。
—ダボス会議って麻生さんが週末トンボ返りで行って
 演説するっていう会議だよね。そもそもこれ、何の会議なの?
「世界経済フォーラム」が正式な名前で、元々ヨーロッパの大企業
 経営者のフォーラムだったんだけど、今や経済人だけじゃなく
 世界中から政治指導者やジャーナリストが集まる一大国際会議に
 なってるんだよ。フォーラムだから何か決める訳じゃないけど
 大物が世界中から集まってプライベートレベルで意見交換するから
 ここでその年の世界の潮流が決まるっていう人もいるね。
 今年はプーチンと温家宝が開会演説をしたよ。
—へぇ、結構大変な会議なんだ。そこでユニクロが何かする訳ね。
—会議の参加者に新しい日本をアピールしようってプロジェクト
 らしいね。
—どうしてユニクロがダボスでそんなプロジェクトをするのかしら?
—ユニクロはこの不況の最中、大幅な増益を達成し唯一の勝ち組と
 言われてるからね。最近M&Aにも積極的だし、今こそ世界戦略を
 加速する絶好の機会と考えているんだよ。
 ヴィジョンある企業は次の布石を着々と打ってるってわけだ。

ダボス会議の公式HPはこちら

2009年1月29日木曜日

ウサギと鼠


ジョン・アップダイクが亡くなったわね。
—大学時代、英語で読んだけど、よくわからん!って
 投げ出した記憶があるよ。
 「ウサギ」シリーズが有名だね。
—「走れウサギ」とかだよね。「ウサギ」って何のことだっけ?
—小説の主人公のまたの名が「ウサギ」。
 アメリカのスモールタウンに暮らす販売員の「ウサギ」を
 主人公にして、都会生活者の心もとなさを軽妙でしゃれた文で
 描いてるんだよ。
—「ウサギ」ってシンボリックな名前だね。
 誰でもいいし、誰でもないような。
—それで思い出すんだけど、村上春樹の初期作品に「鼠」って
 キャラクターが登場するんだよ。こちらは現実から消えて
 行きそうになる主人公を現実に引き止めておく重要な
 キャラクターなんだけど、名無しの「鼠」なんだよね。
 2人とも文のタッチが似ているし、都会生活の無名性をすごく
 意識した作家なんだと思う。

蛇足の補足:「鼠」が登場する村上作品は
 「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」
 それに「ダンス・ダンス・ダンス」です

2009年1月27日火曜日

48時間


—インフルエンザがいよいよ流行りだしたみたいだね。
—29道府県で警報レベルを超える発生件数になっているそうよ。
—インフルエンザに感染したら、48時間以内に診察を受けて
 薬を処方してもらうことがとても大事なんだそうだ。
 それを過ぎるとウィルスが爆発的に増殖して
 長期戦を覚悟しなくちゃいけなくなるらしい。
—最初が肝心ってわけね。
—それに以前もらった抗生物質を残していて、それを
 飲んだりすることあると思うけど、これは百害あって一理なし
 なんだって。抗生物質が効くのは細菌で、ウィルスには
 意味ないって知らなかったなぁ。
—自己療法は却って症状を悪化させるってことだね。
 

2009年1月26日月曜日

お年玉くじ


—年賀状お年玉くじの当選番号が発表されたね。
—以前は1月15日に抽選してたよね。
 なんで抽選をこんなに遅くしたのかな?
 忘れたころにお年玉って言われても、忘れたころ配られる
 定額給付金と同じで、ピントはずしてるって感じしない?
—結構いい賞品があるんだけど、結局いつも切手シートしか
 当たんないんだよ。
 でこの切手シート、もらえると嬉しいけど
 とっとくだけで使わないもんなぁ…
—その点でも定額給付金と似てそうね。
 

2009年1月25日日曜日

回家了嗎?


—夕方近所を散歩していたら、酒屋の店先の公衆電話で
 いかにも働き者!って感じのおばさんがにこにこしながら
 電話してるんだよ。
 今時公衆電話ってのも珍しいなぁ〜、って思いながら
 そばを通り過ぎると、おばさんが「回家了嗎?」って
 言っているのが耳に入ってきてね。
—「回家了嗎?」ってどういう意味なの?
—「家に帰って来た?」って聞いてるんだよ。
 今日は旧暦の大晦日じゃない。明日から春節。
 中国の人は普段バラバラに住んでいても、春節に家族全員
 実家に帰って一緒に過ごすことを何より楽しみにしててね。
 でもこのおばさんは何か事情があって帰れないんだよ。
 だからいつも離ればなれの家族が実家に「帰ってきてるの?」
 って聞いてるんだなぁ〜って思った。
—ご近所で、海を隔ててお正月を迎えるドラマが
 繰り広げられてるんだね。
—そのおばさんのいかにも嬉しそうな笑顔を見ていると
 こちらも暖かい心のおすそわけをもらって嬉しくなっちゃった。
 こういう一瞬があるから、生きてることに喜びを
 感じられるんだなぁ〜ってね。

2009年1月23日金曜日

ノーサイド


—オバマ就任式の映像で、オバマ本人から離れて
 面白いなぁ〜、と思ったことがあったよ。
—何かしら?
—歴代大統領が夫妻で招待されていて、レーガンは別にして
 カーター以降の大統領がみんな姿を見せてたんだね。
 彼らがバックヤードから就任式場に現れる時の様子を
 一人一人カメラが映し出すんだけど、会場に現れたとき
 拍手と歓声が一番大きかったのはクリントンだった。
 この時はすごい盛り上がりだったよ。
—へぇ、そうなんだ、今でも人気あるのね。
—反対にカーターが出たときは、ほとんど反応なかったね。
—カーターって人気ないのね。
—で、バックヤードでも面白かったんだけど、パパ・ブッシュ夫妻と
 クリントン夫妻は慈善事業なんかを通じてお友達なんだそうで
 お互いハグしあったりしてとても親密そうなんだ。
 そのそばをカーターが通り過ぎて行ったけど、彼はどちらとも握手
 しなかったのが印象的だったな。
—カーターってアメリカの人に余り好かれないキャラクターなんだね。
—マッケインにもスポットを当ててたけどいかにも晴れやかだし
 全体に共和党関係者も心から祝福している様子で爽やかだったよ。
 さすがにブッシュ大統領は淋し気だったけどね。

2009年1月21日水曜日

全球大統領


—オバマの就任演説見た感想は?
—さすがのオバマも相当緊張してたね。
 宣誓式では噛んでたし、バックヤードの映像でも
 緊張ありありだった。
 演説も11月の勝利宣言に比べると随分厳しいトーンだった。
—中身はどうだったの?
—自由、平等といったアメリカ建国以来の理念に立ち返ろう
 っていうのは予想できたけど、特徴的だと思ったのは
 理念そのものに価値があるんじゃなくて、リスクをとり
 額に汗して働き、公共の利益のために自分を犠牲にしてきた
 名もない多くの人たちにこそ一番価値があるんだって
 強調してたね。それを思い返し、そこに立ち戻ろうって。
 その点じゃ、ちょっと古風な印象だった。
—危機が大きければ大きい程、原点に立ち返って
 オーソドックスに対処するしかないんじゃない。
—でもオバマは自分の言ってることを100%信じてるし、
 聴衆に100%それを伝えたいと願っているのがヒシヒシ伝わるので
 ことばにものすごく力があるね。
 英語で聴いていても心が震えてくるからね。
 ことばにパワーがないと政治にパワーは生まれないよ。
—タイトルの「全球大統領」ってどういうことなの?
—グローバルを中国語で言うと「全球」、グローバルって言うより
 地球のイメージがパッと浮かぶでしょ。
 ぼくもそうだけど、今回米国大統領の就任式はインターネット配信で
 世界中の何億って人がLIVEで視聴したわけだ。
 技術の進歩でそんなことが可能になった最初の機会にオバマという
 役者を配した神様はつくづくオツなことをなさるって、ちょっと
 不思議だけどね。
 この就任式は、メディア・コミュニケーションのあり方を
 劇的に変えた象徴的出来事って、きっと後世記されることになるよ。

検索すると一杯出ますがとりあえず → 演説(TEXT&VIDEO)
                 → 日本語訳

2009年1月20日火曜日

見るべきか、見ざるべきか…


—オバマの就任演説、見るべきか、見ざるべきか、悩んでたけど
 PC開けたらもうダメ… 悩むより前にLIVE見出しちゃいました。
 というわけで、本日はこれにて失礼します。
 

2009年1月19日月曜日

東風ふかば



—今日は随分暖かかったね。
—歩いているとふっと梅の香りが
 漂ってきて、どこで咲いてるんだ?
 って、きょろきょろしちゃった。
—春を先駆ける花は香りがいいね。
—嗅覚は五感の中でも人間の感覚に
 直接訴えかける力が一番強いっていうからね。
 どんなに寒くても、いい香りをかぐと、心は春を感じるんだよ。
—今の日本には太平洋のはるか彼方から、かぐわしい香りを
 運んでくる東風を待ち望んでいる人が一杯いるんじゃない。
—日本だけじゃなくて、世界中の人が今や遅しと東風吹くのを
 待ってるよ。でも香りは飛んでいけても、飛梅ってわけには
 いかないし、梅の実は自分たちで収穫するしかないからね。
 簡単じゃないよ。

写真は福岡・太宰府天満宮の飛梅