
—今日のドタバタがあまりに
めまぐるしかったから、もう
遠い昔のことに思えるけど
10〜12月期GDPが年率換算
マイナス12.7%って発表された
のは昨日だったね。
—この数字自体衝撃だけど、
アメリカ、EUに比べても
日本のマイナス幅が突出して
大きいというのも衝撃じゃないか。
—このグラフ見ればはっきりする
けど、日本は輸出の落ち込みが直撃して、こんなひどい数字に
なってるんだよ。
—それって逆からいうと、日本が好景気、好景気って浮かれてたのは
輸出が伸びてたからで、国内向けの経済活動はそんなに伸びて
なかったってことだよね。
—とても気になるのは、世界の景気回復は当分見込めないから
輸出の回復も随分先になるって言説があるよね。
こう言っている人は景気回復したら輸出は元に戻るって
本気で考えてるのかな。
—どういうこと?
—輸出の伸びはアメリカの消費バブル、中でも住宅バブルに
支えられたわけだろ。住宅買ってそれに付随してクルマ買って
薄型テレビ買ってバンバン金使ったわけだ。
景気が回復したって異常な消費は金輪際帰ってこないんだから
今までみたいな量のクルマや電気製品が輸出できることは
もうあり得ないんだよ。
—なるほど。
—だからどこの政府もグリーンニューディールとか言って
今までとは違う需要を作り出そうと必死なんだよ。
—でも日本は何とかこの局面をしのごうってだけで
産業構造を変えなければって切迫感はまるで感じられないね。
—そうでなくても政治がこんな状況だし、これじゃ経済も
行き先の見えない東京漂流だよ。
注:グラフは毎日新聞より
2 件のコメント:
日本の将来の不安というのは本当に切実ですね。産業構造の改革や内需主導経済の確立というのは、随分前から叫ばれていたわけで、しかし結果としては、これまでバブル景気と輸出主導景気しか生み出せず、国民経済的に見るとネットの資産は土地や株式の価格下落、国の借金の増加で実際は虫食い状態ですよね。また、可処分所得もそれほど増えてもいないし、これからも期待できないし。正直暗くなりますね。人口が減っていくなかで、いい手があるわけでもない。昨日たまたまハローワークを覗いてみたのですが、混雑していて、アジア系の母親がロビーで子供を遊ばして、夫を待っているようでした。
今こそ政治の出番なのに、その肝心要のとき何もできない政治を許しているのは、やはり国民の責任でもあると思います。何でもないとき政治なんかどうでもいいやと放っておくと、危急のとき政治は直接我が身にふりかかってきますもんね。ふりかかってくるものが戦争だったらと考えると、本当にゾッとします。
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