2009年12月14日月曜日

堂々巡り


ーおい、ボーナス出たか?
ーまだだよ。今年は遅いし半分に減らされちまうんだ。
ーきっとリストラされないだけマシだろ、って言い分なんだよ、
 経営は。
ー手を付けやすいボーナスをまず減らして、次は給料って
 算段なんだろ。
ーそもそもグローバル化、グローバル化ってカネとモノは
 世界中自由に動き回るけど、ヒトはそうはいかない。
 企業からすればグローバル競争に勝つために人件費の
 安いところに行くのは当たり前だ、国内で雇用を確保するには
 人件費下げるしかないじゃないかって理屈になってる。
ー企業はグローバルかもしれないけど、人の暮らしはグローバル
 じゃないよな。生活コストの違うところと同じ基準で
 給料考えられちゃたまらんじゃないか。
ー衣料品にしろ、食品や工業製品にしろ規格化された大量生産品
 は安い値段でグローバルマーケットで売りさばいていかないと
 儲けがでない。われわれがそういう製品に頼って生活するのは、
 結局グローバルなコスト競争に自らを放りこんでるってことに
 なっちまうんだよ。
ーじゃどうすればいいんだ?
ーグローバルに対抗するにはローカルしかないんじゃないのかな。
 極力地元で作られた高い品質の製品で生活を成り立たせて
 いくんだ。
ーバカ言うなよ。まず収入が増えないとそんな優雅なこと
 言ってられないよ。何とか安いもの買おうと必死なんだから。
ーでもそれで今まで通りグローバルな大量生産品買ってると
 ますます収入は減っていくぞ。

2009年12月7日月曜日

美術の窓


ご案内です。
美術の窓』今月号(12月号)の「スケッチがもっと上手くなる」
という特集記事の中で、蔡さんの「通勤絵速」のスケッチが
紹介されています。
電車の中で、街角でどのようにスケッチをするか蔡さん自ら
披露しています。
蔡さんがスケッチする姿も写真で確認できますよ。
その中で紹介されている蔡さんのことばです。
「僕が描いているのはその人の一瞬だけど、その人にはその前にも
後にもその人の人生がある。毎日が違う人との出会いだから
面白いです。一日中ずっと電車に乗っていたいと思うくらい。
一年間続けたらその行為自体がアートですね(笑)。」
一度是非手にとってご覧になってみてください。