2008年12月30日火曜日

清元梅園路さんの思い出


清元梅園路さんとご縁ができたのは今から約10年前のことです。
宿泊先の京都・烏丸四条からほど近いホテルを出、その日の夕食に
ありつくべく近隣をぶらぶらしていた私は、偶然足下に
「清元」という行灯を出した、しもた屋風でちょっと心ひかれる
店を発見しました。板前割烹と出ているだけで、メニューも
値段も出ていないのでさんざん迷いましたが、一人だったので
思い切って中に入ったところ、もう椅子が上げられ
掃除が始まるという状況で、実は内心ほっとしたのですが
「お終いですか?」と聞いてみました。
すると恰幅のいい女将とおぼしき人が「へぇ、へぇ、
かまいませんで、用意しますさかい、ちょっと待っとくれやす。」
と言ってくださいました。
この方が清元梅園路さんだったのです。

お店は梅園路さんが取り仕切り、小柄で実直そのもののお姉様が
料理を手伝われていました。
カウンターが6席ほど、テーブル1つで、奥に座敷のある小さな
お店です。
梅園路さんは恰幅以上に気っぷもよく、聞けば親の代まで
東京・日本橋におられたのが、関東大震災の後、京都に移って
こられたとか。お店は副業みたいなもので、清元節で名の知れた
唄い手であることを後に知りました。
いなせな江戸風ときめ細かな京風がミックスした魅力的な方でした。

毎年一度か二度、京都に行く度に寄らせていただく程度の客
でしたが、どういう訳か梅園路さんは私のことを気に入って
くださり、いろいろ無理を聞いてくださいました。

一度、松茸の土瓶蒸しをいただいたあと、あまりの美味しさに
感極まって、思わず「あのー、出汁だけでいいですから、
もう一杯いただけませんか。」と口走ってしまいました。
「へぇ、へぇ、よろしおす。」と出してくださったのを見ると
前にも増してたくさん松茸が入っていて、赤面しつつ感激して
いただきました。

また私が呑んベエだと知ると、いろいろ珍しいお酒を用意して
くださり、「今日はこんなんありますえ、どうどす。」と
薦めてくださいました。
ここで初めて頂いた焼酎も数多いのですが、特に「百年の孤独」が
お気に入りになると、毎回必ず新品を1本用意してくださいました。

傍から見ると食い荒らし、飲み荒らしの、どうしようもない客に
見えたかもしれません。
あるとき気がついたのですが、どんなに飲み食いしても勘定が
大きく変化しないのです。大体1万円から1万5千円の間です。
他のお客さんでもっと多く払っている人もいるようなので
梅園路さんに「勘定はどうなってるんですか?」と聞いてみると
「どう勘定つけるかが女将の腕どっせ。」と笑ってられました。

そこでハッと、まるで宇宙の真理のように気づいたのが
「勘定はモノについてるんじゃない、人についてるんだ!」
ということでした。その時一回限りの勘定ではなくて
このお客さんとの今までの付き合い、これからの見通し、
好き嫌い、そういうことすべてひっくるめて女将さんがつけるのが
勘定だと。「一見さん、お断り」の神髄もここにあるのだと。
狭いサークルの中でしか成り立たない方法でしょうけど、
その中では極めて合理的な方法だ合点がいきました。

東京・国立劇場での清元演奏会の様子、宮川町のお茶屋さんに
紹介してくださったことなど、思い出は限りないですが
もう止めましょう。
個人的な想いに長々お付き合いいただき申し訳ありません。

梅園路さんは今年、つつじの頃に亡くなられました。
せめてもう一度梅園路さんのところで楽しいお酒と
美味しいお料理をいただきたかったです。

懐かしい方へ想いを馳せつつ、今年の筆を置くことにします。
みなさん、どうぞよいお年をお迎えください。

2008年12月27日土曜日

年末の第九


—年末の第九狂騒曲もボチボチ終息だね。
—「狂騒」って年末の第九にネガティヴなわけ?
—ネガティヴってわけじゃないけど、ちょっと微妙かな。
 年の終わりに第九を聴いて一年を振り返るのは悪くない習慣だと
 思うし、財政事情の苦しいオーケストラにとって年越しのもち代を
 稼げるありがたい機会だからね。
—じゃ何が気にくわないのよ。
—12月、第九の演奏会が洪水のようにあって、どの演奏会も
 結構人がたくさん入るってのが、なんかちょっと変だなぁって…
 コンサート情報誌を数えた人がいて、今年の12月、日本全国で
 170回も第九コンサートがあるらしいんだよ。
 音楽って趣味の問題だから、人によって、時によって、
 聴きたい曲はバラバラなのが普通じゃないか?
—年末、第九で合唱するのが楽しみだって人が一杯いるし
 それを聴くのが楽しみって人もたくさんいるんだから。
 日本じゃみんなでお祭りみたいにするのが好きなんだよ。
 それに水を差すことないじゃない。
—ソレ、ソレ、第九の合唱だけスポットライトが当たって
 前の3楽章は前座みたいになってるのも悔しいんだよね。
 第三楽章アダージョはこの世で一番美しいアダージョだと思うし、
 合唱はもういいからこのアダージョで曲を終わりにして!
 って思うことだってあるよ。
—注文の多い聴き手だね。

2008年12月26日金曜日

投票しよう(11月後半)の結果


多くの職場は今日が仕事納めですね。
11月後半の投票結果も早く納めないと。

残念ながら11月後半のスケッチは最多のもので2票でした。
今回は「Reader's Choice」への掲載は見送ります。
2票集めたスケッチは16日「七五三」(ここに掲載)
17日「蔡國華展(横浜)開幕」、24日「アメリカン・グラフィティー」
でした。投票いただいたみなさん、ありがとうございました。

12月は掲載枚数が少ないので、1ヶ月分まとめて
年明け早々投票しよう!を実施します。
来年も多くのみなさんの投票をお願いします。

なお通勤絵速は、年内もう少し頑張って走りますのでよろしく!

2008年12月25日木曜日

終い天神


—今日は北野さんの終い天神やわぁ。きっと賑わってるやろね。
—終い天神行って、お屠蘇と大福梅もろてきて、お正月お祝い
 するのが定番やからね。
 お雑煮の前にカラカラに干涸びた梅をお白湯に入れて
 いただいてると、新しい年になったんやなぁ、って
 実感わいてくるもんや。
—天神さんっていうと、梅と牛がシンボルやない。

 今年6月にそのシンボルの
 「なで牛」が壊されたんやてね。
—ホンマ、罰当たりなことしよるわ。
 小ちゃい頃、頭ようなるようにって
 しょっちゅう撫でてから
 ショックやったよ。
—新聞に出てたけど、新しい年を迎える前になで牛も新調された
 そうやね。まあ、ともかくよかったやん。
—来年は知恵の神さんに大活躍してもらわなあかんしな。
 知恵振り絞ったもんだけが、今の危機をジャンプ台に
 できるんやで。 

2008年12月24日水曜日

聖誕老人


—中国語でサンタクロースのことを「聖誕老人」って言うんだよ。
 知ってた?
—聖誕老人か、なんか大黒さまとかとも合体してそうで
 いよいよありがたい感じね。
 小さい頃サンタさんの存在を信じてた?
—信じてたよ。多分小学校の中学年くらいまでは信じてた。
 24日の夜は絶対寝ないぞ、ってふとんに入るのに
 そりの鈴の音が聴こえないかと耳をすましている間に
 決まって寝ちゃうんだよね。
 夜中に「しまった!」と思って目が覚めると、いつも
 枕元にプレゼントがおいてあった。
—ずいぶん素直な子供だったんだね。
 一番うれしかったプレゼントはなあに?
—ディズニーのピーターパンの絵本かな。
 色がとってもきれいで、もうまるで別世界の色だったから
 見とれてしまって、夜中に何度も何度も読んだね。
 ティンカーベルの姿なんか今でも思い浮かぶよ。
—老人から子供へ豊かに生きる鍵がプレゼントされるんだね。
 聖誕老人は絶対存在するよ。

オマケ:聖誕老人は存在します。
    クリスマスに備え日夜訓練(↓)に励んでいます。
    Enjoy Christmas!


 

2008年12月23日火曜日

トラブル始末記


—何とまあ、一週間も休んでしまいました。
 本当に面目ない。でも今回はほとほと参りました。
 画像ソフトを立ち上げようとしたら、何分待っても
 レインボーサークル(=「お待ちください」)が出たまま。
 仕方がないので強制終了をかけたのですが状況は変わらず。
 エイヤで電源ボタンを押し続けて無理やりダウンさせたところ
 落ちるときキュイーンってイヤ〜な音がしたんですよ。
 恐る恐る再立ち上げしたら、案の上画面は白いままで
 ウンともスンとも反応しやしない。
 こっちは真っ青になってAppleサポートに電話したけど
 ラチあかず、Appleストアに持ち込んだら、恐れていた通り
 ハードディスクが完全にやられてた…(泣)
 「なんでだ!何にもしてないじゃないか!」と(心の中で)
 叫ぶも、担当者は申し訳なさげに
 「出会い頭で小さなダメージが致命傷になることも
 あるんです。コンピュータは壊れるものなんです。
 お客さまはバックアップは取られてましたか?」とのたまう。
 「そんなもん、取ってないわい!」(心の中で)
 結局ハードディスク全取り替えで、外は同じでも中は全く新品の
 MACが返ってきました。ウチの子じゃないみたい…
 スキャンしてあったスケッチ画像も、写真、音楽データも
 保管してあった書類も全部パーになりました(泣)
 死んだ子の年を数えても仕方がないけど、バックアップして
 なかったのは致命傷だった…
 気をとり直して、ソフトを一つ一つ再インストールし
 再認証なんて手間もあって、やっとここまで来れました。
 やれやれ。ほっと一息です。
 クリスマスに間に合ってよかった。(理由はないですけど)
 これからもよろしくお願いします。
 
 
 

2008年12月15日月曜日

水彩・ドローイング展のお知らせ

PCがバーストしてしまい、スケッチのUPができません。
現在修復作業中ですので少しお待ちください。

とりあえず現在開催中の展覧会について、予備のPCを使い
ご案内させていただきます。

 *水彩・ドローイング展
  中嶋明さん、蔡國華さん、永山裕子さん
  森一浩さん、森吉健さん の5人展です

 *会期 2008.12.15(月)~12.20(土)
     11:00 ~ 18:00

 *場所 Studio Cai
     東京都中央区京橋1-14-6 宏陽ビル3階
     ℡ 03-3535-3039


大きな地図で見る

  会場の様子をご覧ください。

2008年12月12日金曜日

咳エチケット


―ここんとこ、風邪はやってるね。
 ぼくも喉イガイガで、咳が出て、ちょっと苦しいよ。
―ちゃんとマスクしている?
―昨日、電車でちょっと咳き込んだら、前に立ってた
 男にギロッと睨みつけられてさ、怖かったから
 今日からマスクしてるよ。
咳エチケットって言うんだって。インフルエンザ対策で
 一番簡単で有効なのは、マスクして飛沫感染防ぐことだからって
 厚労省も自治体も一生懸命宣伝してるよ。
―そんなふうにことさら言われなくたって、マズイと思ったら
 マスクするさ。人様のためであり自分のためでもあるもんね。
 でも最近、何かにつけ電車の中で睨みつけられることが
 多いと思わないか?
 変に刺激しないよう、体は押さず、視線も交えずって
 気遣って…電車も刺々しい雰囲気だよ、最近は。

2008年12月11日木曜日

フェルメール展


―会期もあと僅かだし、見ておかなくっちゃと
 来てみたものの…
 入るまで行列30分だったし、やっと入っても
 フェルメール作品の前は三重、四重の人垣で
 おしくらまんじゅうしてるし、参るなぁ。
 でもフェルメールは細部を仔細に見ないと
 面白くないって画家だし…
 仕方ない、セール会場に突進するか。
 

2008年12月10日水曜日

亡き王女のためのパヴァーヌ


―ここ2、3日、頭の底にメロディーの小間切れが流れていて
 何のメロディーだっけなぁ?って思ってたんだけど…
―何だかわかったの?
―今日やっと全体を引っぱり出せたよ。
 ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」だった。
 レノンとかモーツァルトとか、人が亡くなることに関する
 記事を書いていたので、頭が無意識にこの曲のスイッチを
 入れたんだと思う。
―喪中欠礼はがきをもらうことも多いし、親しい人を亡くした
 人にとっては、改めてその人のことが偲ばれる時だよね。
このバンドの演奏を偶然YouTubeで見つけたんだけど
 とてもいい演奏だと思う。
 この曲を聴いていると、その人が目の前にいなくても
 その人の魂はちゃんと側にいてくれてるって感じがするよ。

2008年12月9日火曜日

公私混同


―電車でお化粧してると、公衆の面前ですることじゃないとか
 公私混同とか言われてひんしゅくを買うけど、
 自民党の議員のほうが余程公私混同じゃないのかなぁ。
―ん?言ってることがよくわからない。
―だって内閣支持率急落って報道されると、もうみんな
 好き勝手なこと言い出してバラバラ、ほとんど政党の体を
 なしてないじゃない。
―あまりにも激しく数字が落っこちたからね、みんな
 浮き足立ってるんだよ。でもそれがどうして公私混同なの?
2ヶ月半前に麻生さん選んだのは選挙で勝てそうだから、
 今これだけ騒いでるのも選挙で絶対負けそうだから、
 結局選挙って自分の首大事ってことでしょ。
―選挙で当選しないと政治家やってられないからね。
 みんな已むに已まれぬ気持ちなんじゃないか。
―私が電車でお化粧するんだって已むに已まれぬ気持ち
 からだよ。でも政治は違うよね。本当だったら一番
 自分より公を優先しないといけないのが政治でしょ。
 しかも百年に一度って言ってる、政治家がしゃかりきで
 働かないといけないときに、自分のことしか考えてない。
 この私から見ても情けなくて仕方がないよ。

2008年12月8日月曜日

Ever Green


―今日はジョン・レノンの命日だよ。
 この日は忘れられないっていう人、ぼくらの世代では
 多いんじゃないかな。
―撃たれて亡くなってからもう28年になるのね。
 そんな時間が経ったなんてとても思えないけど。
―彼の純粋で強いメッセージは、時間が経って色あせるどころか
 ますます輝きを増している気がするね。
 今の世の中、それだけ暴力の影に覆われているって
 ことかもしれないけど。
―この季節、せめてこの歌を聞いて彼のことをしのびましょう。

2008年12月7日日曜日

Reader's Choice(11月前半)&投票しよう(11月後半)


11/3「正倉院展」と11/8「お酒とメタボ」のスケッチが
それぞれ3票を獲得、11月前半の人気トップでした。
ここでは11/3のスケッチを掲載しますが、右コラム
「Reader's Choice」欄には両方のスケッチを入れています。
なお11/10「優勝セール」のスケッチが次点でした。
投票いただきありがとうございました。

引き続き11月後半掲載スケッチを対象に投票を実施します。
対象スケッチを右コラムに掲載していますので、ご自身の
お気に入りに是非ご投票ください。

追記:いよいよ忘年会シーズン到来、「お酒とメタボ」には
   ご用心、ご用心(自戒をこめて)。

2008年12月5日金曜日

モーツァルトの死


―12月5日はモーツァルトの命日だよ。
 1791年のこの日にモーツァルトは亡くなったの。
―晩年のモーツァルトは借金を重ね、極貧の生活の中で
 病気になって亡くなったんだろ。
―借金をしまくったのはその通りだけど、貧しい生活って
 いうんでもなかったみたいなのよ。
 むしろ収入が急減したのに、それまでと同じ羽振りのいい
 生活を続けようとして、首が回らなくなったみたい。
―どうして急に収入が減ったんだ?
―当時、モーツァルトの主な収入源は演奏会の入場料、
 ピアノ・作曲のレッスン料、作曲料だったのね。
 つまりウィーンの新興市民階級が支えてたのよ。
―その市民階級から飽きられたって訳?
―この頃モーツァルトの音楽はものすごく複雑で
 内面的なものになったから、一般の人にとって
 わかりにくくなったのは事実ね。
 でも一番大きな原因は戦争なのよ。
 1787年、ハプスブルク帝国はロシアと同盟して対トルコ戦争
 を始めたけど戦況は膠着、戦費が膨大になったうえに
 多くの人の犠牲も伴った。
 ヨーゼフ二世の急激な改革ですでに経済は疲弊してたのに
 この戦争で、ウィーンは一挙に恐慌に陥ってしまったのね。
 誰も音楽にお金を費やす余裕は無くなったのよ。
―なんだか状況が今と似ているなぁ…
 天才モーツァルトも経済の大波に翻弄されながら
 亡くなっていったんだ。
 それを聞くとすごく親近感を感じるね。

(参照図書:礒山雅著「モーツァルト二つの顔」

2008年12月4日木曜日

百年の計


―誰かが言ってたけど、今は「百年に一度の危機」といいながら
 震源のアメリカを筆頭にヨーロッパも新興国も悲壮感とか
 絶望感は感じられないそうじゃないか。
 エスタブリッシュメント達は新しい酒を入れる新しい皮袋を
 作る絶好の機会到来とばかり、俄然戦闘モードでガンガン
 仕事してるって話だぜ。
―日本では、オレ達は責任がないのにとばっちりを受けて
 とんだ迷惑を被っている、アメリカを始め責任あるところが
 早く対策を打って危機を終息させてほしいって
 どこか被害者的な感じがあるんじゃないかな。
―今度の危機の本質はアメリカの消費バブルがはじけたことだよ。
 アメリカの消費バブルに世界中の経済が乗っかってたから
 世界中が危機になった、その点は日本経済だって同じさ。
 でもさ、このままアメリカの消費バブルが続いていたら
 今度は地球がはじけてたはずだぜ。環境がもたないよ。
 だから皮袋を作り替えることは絶対に必要だったんだ。
 今ガンガン仕事してる人たちはそのことを自覚していて
 絶好の機会到来と思ってるんだよ。
―日本としちゃどうなんだ?
―「アメリカがくしゃみをしたら日本は風邪をひく」ってのが
 日本経済の永遠の課題になってるじゃないか。
 今こそ日本人の生活の質を高めるために集中的にオカネを
 使って、経済の体質を変えるべき時なんだよ。
 「百年に一度の危機」って、つまり百年に一度しかない
 貴重な機会ってことだからね。
 ぼやぼやしてたら世界は全く新しい風景になってるのに
 日本だけ昔の看板で出てます、ってことになっちゃうよ。
 

2008年12月3日水曜日

湯豆腐


―湯豆腐食いながら熱燗グビリってのが旨い季節に
 なってきたじゃないか。
―お宅の湯豆腐はどんなだい?
―ウチは至ってシンプル、土鍋に昆布を敷いておいて
 煮立てた後で豆腐を入れてしばらく煮るだけだ。
 それにすり下ろしのショウガをつけてポン酢で食べる。
 削り鰹をのせることもあるかな。
 豆腐の味がジュワッっと広がって、お酒とバッチリ、
 ああ、もう食べたくなってきたぜ。
―なんか味なさそうだな。
 ウチでは鱈とか鶏つみれとかに白菜やネギも入れるぜ。
 栄養たっぷり、体ホカホカで堪えられないよ。
―それは湯豆腐じゃなくて鍋だろうよ。
 やっぱり固めの木綿で、豆腐をしっかり味わうのが
 湯豆腐の醍醐味じゃないか。
 これ食べてると、豆腐ってのは何て偉大な発明品だろうと
 ホトホト感心するぜ。
―オマエさんの場合、酒が最高の発明品で
 酒と合うものはみんな「偉大な発明品」なんだよな。

2008年12月2日火曜日

さざんかと落ち葉




―今の季節、さざんかが
 きれいに咲いてるね。
 冷気に身震いしそうな時でも
 さざんかを見ると、心が
 温もるよ。
―さざんかとセットになっていた 
 たき火は、いつごろから
 しちゃいけない、ってことに
 なったのかなぁ?
 たき火してると、自然と人の輪が出来て、ほくほく
 温もったのにねぇ。
―かわいそうなのは落ち葉だよ。木枯らしに散り敷いた
 葉っぱは、今や完全に邪魔もの扱いだものね。
 急いでかき集めてゴミ袋に始末しちゃわないと
 どこからクレーム受けるかわからないからね。
 落ち葉は人間以上に昔はよかった、って嘆いていると
 思うよ。
 
 

2008年12月1日月曜日

エイズデー


―今日は、世界エイズデーだったそうじゃない。
 ほとんど報道されてなかったけど。
―数年前まで日本でも、エイズは感染爆発の瀬戸際だって
 大騒ぎだったのに、最近てんと関心が薄くなっちゃったね。
 今はもっぱら新型インフルエンザが話題一人占めだよ。
―日本のエイズは撲滅されたわけじゃなくて、先進国では
 例外的にジリジリ感染が広がっているんだよ。
 人が人とどう関係を築いていくかって教育が大事なはずなのに
 文科省のパンフ見ると上っ面のことしか言ってなくて
 現実の中高生にとっちゃ、こんなのきっとお笑いぐさだよ。
―アフリカじゃ貧困とエイズがスパイラルに増加していって
 人々を苦しめているけど、そういう人たちのことを
 考えてみるきっかけとしても大事な日だね。

2008年11月30日日曜日

蔡國華展、まだまだやります


ギャルリーパリでの蔡國華展は昨日閉幕しました。
期間中たくさんの方が来場され、みなさん熱心に
絵を観てくださって、蔡さんも大変喜んでおいででした。
引き続き12月5日より横浜旭区にて蔡國華展が開催
されますので、お近くにお出での際は是非お寄りください。

 *会場 旭ギャラリー
 *会期 12月5日(金)〜 23日(火)会期中無休
 *油彩、水彩等約30点出品予定



オマケ1:
山下公園通りの銀杏並木も
すっかり色づきました。







オマケ2:
金星と木星がずいぶん
接近しています。
いよいよ12月1日が
最接近です。

2008年11月28日金曜日

裁判員制度


―「裁判員候補者名簿記載通知」が今日発送されたそうじゃないか。
―いやだなぁ、そんなもんが来たら。もし当たるんだったら
 出来るだけ簡単な事件に当たってほしいよ。
―簡単な事件には裁判員はつかないらしいぞ。対象事件は
 殺人や強盗致死、誘拐などの重大事件って説明だったぞ。
―そんなのますますイヤじゃないか。
 そもそも法律のこと何にも解らないオレらに
 何を期待しようっていうんだ?
―裁判官、検察、弁護士だけだと、あまりに専門的な
 法解釈に終始し、裁判の進め方や結論が国民の常識から
 はずれてしまう可能性があるので、それを防ぐためと
 国民に分かりやすい裁判にするためって、そう説明している
 みたいだけど…
―それって自分達が専門バカになってるのを
 認めてるんじゃないか。それだったら裁判の中で国民が
 意見を述べる場を作ってもいいし、有罪/無罪を決める
 合議にだけ参加するってことでもいいよな。
 どうしてオレたちが量刑を決めるところまで関わらないと
 いけないのか、よく分からない。
 我が身を省みれば、人に死刑を言い渡すなんて
 とても出来ない相談だよ。

裁判所のHPを見ても、この疑問の答えは見つかりませんでした…

2008年11月27日木曜日

Thanksgiving Day


―今日はアメリカの感謝祭だね。
―アメリカの祝日なんて関係ないじゃない。
―そう言っちゃえばそれまでだけど、Thanksgiving はぼくの好きな
 祝日なので許して。
 昔、英語の教科書に載っていたピルグリムファザーズの
 話が印象深く心に残ってるんだ。
 感謝祭はアメリカの人たちにとっては日本のお正月みたいな
 もんだからね。あちこちに散らばってる家族が、この日ばかりは
 みんな集まって、感謝の食卓を囲む。
 お正月もそうだけど、こういう日があるのは
 とても大事なことだと思わないか。
―感謝祭の食卓っていうと何てったって七面鳥じゃない。
―七面鳥っていうと面白いセレモニーがあってね、
 大量に食されてしまう七面鳥の労に報いるため、ホワイトハウスで
 毎年選ばれた一羽に大統領自ら恩赦を与える儀式をやるんだ。
 恩赦を受けた七面鳥はファーストクラスでディズニーランドに
 移動して、「ディズニー感謝祭パレード」を観閲するんだ。
―冗談みたいね。
―この様子がホワイトハウスのHPに毎年写真入りで載るんだから
 アメリカのユーモアは奥が深いと思うよ。

2008年11月26日水曜日

空白の耐えられない重さ


―2008年11月はきっと歴史に残る1ヶ月になるね。
 金融危機が経済危機に変質していることが、この1ヶ月で
 はっきりした。しかも今にも底が抜けそうな危機だ。
 どの国の政策当局もこの1ヶ月ほど奈落の底に落ちる恐怖を
 感じながら、死にものぐるいで政策を立案し実施したって
 ことはなかったと思うよ。
―日本はそこまでの危機じゃなくってよかったじゃないか。
―日本だってすでに未曾有の危機だよ。なのに政府に危機感が
 ないから、結果としてこの1ヶ月何もしなかった。
 この首相官邸のHP見てみろよ。「官邸からのメッセージ」の
 一番最新が10月30日の新しい経済対策の発表だぜ。
 11月中はメッセージ何もなしだ。しかもこの「経済対策」に
 したって言いっぱなしで、11月中に政策として詰められたものは
 何もない。10月30日で時間は止まってるんだよ。
―民主党が反対するから補正予算は出せないってことじゃないの?
―民主党の反対は自民党にとってむしろありがたいじゃないか。
 国民に今必要なことに反対する民主党は国民の敵だ、と
 言って選挙に打って出れば勝てる目だってあるよ。
―抵抗勢力を作って叩くって、小泉さんの使った手だね。
―結局危機に対して我々はこうするんだ、という意思が
 感じられないんだ。オバマ政権移行チームのHPを見ると
 現状の認識と対策が実にクリアに記されているし
 危機に対処する確固とした意思を感じる。
 今何もせずに手をこまねいていると、我々国民はきっと
 大きなツケを払わされることになるよ。

2008年11月25日火曜日

年末ジャンボ


―今日から年末ジャンボ発売だぞ。買ったか?
―イヤ、初日に買うといかにも期待してるみたいじゃないか。
 だから買ってない。
―だって、オマエ、いつも期待してるんじゃないの?
―今回はいつも以上だよ。もうホント、宝くじが頼みの綱だよ。
―じゃ、早く買えよ。
―よく言うじゃないか。いかにも期待してるって人には
 当たんないって。だから何気なく、フト思いついて
 買いました、ってふうに買わないといけないんだよ。
―そうは言っても期待してるじゃないか。
―期待してちゃ当たんないんだよ。できるだけ宝くじの
 ことは忘れないとダメなんだ。そう思えば思うほど
 頭の中は宝くじだらけになって、がんじがらめの金縛り
 もう死にそうだよ。
―アホらし。

2008年11月24日月曜日

アメリカン・グラフィティ


「アメリカン・グラフィティ」っていう映画、見た?
―大昔じゃない、名前は聞いたけど見てないなぁ。
―学生時代、確か新宿の名画座で見たんだよね。
 話は覚えてないけど、キラキラネオンに尻の上がったクルマ、
 DJの音楽、カッコいいなぁ、って記憶が残ってるよ。
 映画観たあと、新宿大ガード下の騒音がやけに大きくて
 ウラ悲しかった。
―今頃、どうしてどうしてそんな話を持ち出したのよ?
―映画に出てくる白い、カッコいいクルマがあって、ちょっと
 調べてみたんだ。

 このクルマはシボレー製で
 1958年型なんだそう。
 クルマ大衆化のきっかけに
 なったT型フォードの
 発売が1908年、そこから
 50年でアメリカはこんな
 大きなクルマを高校生が
 乗り回す国になった。
―それで?
―そこからまた50年経った今、なんとシボレーの親会社GMが
 つぶれようとしている。そんなこと誰が考えたろう。
 史上最大の「諸行無常」物語だと思わないか。

2008年11月23日日曜日

Reader's Choice(10月後半)&投票しよう(11月前半)


上に掲載した、10/16「高すぎる空」のスケッチが3票を獲得し
10月後半の人気No.1となりました。
みなさんご投票いただきありがとうございました。

引き続き11月前半スケッチを対象に投票を実施します。
対象スケッチは右側コラムにありますので、みなさんのお気に入り
スケッチに是非ご投票ください。



オマケ:
高い空に
熟した柿。
秋、深しを
感じさせる
光景です。

2008年11月21日金曜日

ビーナスとジュピター


―ここ何日かいいお天気で、空がとっても澄んでいるじゃない。
 それで気がついたんだけど日が落ちた後、南西方向に
 すごく明るく輝く星が2つあるのよ。
―ああ、それは木星と金星だよ。
 地平線に近いほうが金星で、その上にあるのが木星。
―あれだけ明るい星が並んでいると、ちょっと神秘的な感じが
 するね。どっちも明るいけど、金星はびっくりするくらい明るいよ。
―太陽と月を除けば、大空で一番明るい星が金星、次が木星なんだ。
 神様の中の神様も美の女神にはかなわないってことかな。

2つの星が並んでいる様子はこちらのブログでお楽しみください。
最接近は12月1日とのこと、ちょっと楽しみです。
 

2008年11月20日木曜日

ヌーボーとしっぽく


―ボジョレーヌーボー解禁だな。ちょっと飲みに行くか?
―そんなんお呼びちゃうわ。1回飲ましてもろたけど
 あんまりおいしいと思わへんかった。
 なんであんなもんに騒いでるんか、ようわからへん。
―オマエな、旨いまずいの問題じゃないんだよ。
 今年も季節が廻って、新しいお酒が出来た。
 うれしいなぁ!さぁ飲もう!って、そういう季節感だよ。
 季節感を楽しむって、わかんないかなぁ〜
―なんでフランスのお酒で季節感じなあかんねん?
 ぼくやったら、こう急に寒なってきたら、熱いしっぽくうどん
 食べたいなぁ思うわ。フーフー言いながら食べてたら
 もうじき冬やなぁ、思うねん。
―そのしっぽくうどんって何だ?
―しいたけに、かまぼこ、とろろ、湯葉、お麩とか入れた
 おうどんやねん。しいたけかじったら甘辛の出汁がじゅっと
 出てくるんがポイントやね。おいしいでぇ。
 なんでこっちにないにゃろ?
―関東じゃ、甘辛なんてそんなややこしいもの、受けないよ。
 何てったってスッキリしてなきゃ。

しっぽくうどん、ご存知ない方はこちらでご覧ください。
見ているだけで生唾ゴクリ、しかも安い! 350円!

2008年11月19日水曜日

青空、黄葉 v 紅葉


―青い空に銀杏の黄葉が映えているのと
 かえでのもみじが映えているのと、どちらが好き?
―いきなりそう言われてもなぁ…
 どちらも魅力的で甲乙つけがたいよ。
―どちらが好きかって聞いているのよ。
 青空と黄葉って、そこにある空気がすごく硬い感じがしない?
 音を出すとキーンと空に抜けていくような。
 でも紅葉だと空気がしっとりやわらかく感じるよ。
 かえでの葉の間で音がさざめきあっているというか…
―う〜ん、よくわからない…
 で、キミはどっちが好きなんだ?
―わたしは青空だと黄葉だな。
 もみじはくもりや雨の日がいい。

京都の紅葉&黄葉満載ブログを発見。おひとつどうぞ。

2008年11月18日火曜日

地下の自慢


―ハマっ子として、ちょっとヨコハマ自慢させてもらうよ。
―何なの?
ギャルリーパリに行く時通った横浜公園、日本大通り、
 それに山下公園から中華街、元町に連なるあたりは
 なかなかいいところだろう。
―そうね。とても横浜らしくって、オシャレな感じがするね。
―本当は、ここを高架の高速道路が通るはずだったんだよ。
―えっ、ここに高架で高速が通ってたらムードぶち壊しじゃない。
 その高速道路はやめになったの?
―イヤ、みなとみらいで地下に潜り、横浜公園の地下を通って
 石川町あたりで地上に出てくるようになっている。
―よかったね、地下にしておいて。
―それが、簡単じゃなかったんだよ。
 1968年頃計画されたんだが、主体の建設省は当然高架しか
 考えてなかった。当時は高度成長まっただ中で、早く、安くの
 時代だから、お金も時間もかかる地下化は特別で皇居のまわり
 だけだったんだ。皇居を見下ろすのは失礼だからってね。
 だから横浜くんだりで地下化なんて何をバカげたことを
 というのが建設省の最初の反応だったらしい。
―よく地下化でできたね。
―あらゆる困難と激しい抵抗を覆していったのは政治の
 プロセスそのものだけど、それを実現させたのは結局
 当時の飛鳥田横浜市長の、ここに高架道路を通すことは
 都市横浜の死に等しいという哲学、信念、情熱に
 尽きるんだね。それで横浜全体が血眼になったし
 最後に建設省も折れたんだよ。
―今じゃ当たり前に見える景色にも、そういう物語があるのね。
―将来を見通す眼とゆるぎない信念、それなくして政治の
 リーダシップなど生まれないものだよ。

(地下化経緯はこの本に詳しいですが、すでに品切れのようです。)

2008年11月17日月曜日

蔡國華展(横浜)開幕


横浜、ギャルリーパリにて蔡國華展、本日開幕しました!
ギャルリーパリはやわらかな空気に包まれた清々しい空間です。
この素晴らしい空間の中で、蔡さんの作品に触れていると
秋の陽だまりの中にいるような幸福感に包まれます。
ギャラリー前の大銀杏も黄色く色づき見頃です。
また現在開催中の横浜トリエンナーレのメイン会場である
新港ピア、赤レンガ倉庫もギャラリーから徒歩圏内にあります。
秋天好日のヨコハマ、お散歩がてら是非お出かけください。
蔡國華展情報についてはこちらの記事をどうぞ。

2008年11月16日日曜日

七五三


―昨日はあちこちで着飾ったおチビちゃんたちをみかけたね。
―今年七五三の子供がいる親御さんにとっては、一年で最大の
 イベントだからね。力入るんだよ。
―ブログ見てみても、晴れ着姿自慢のオンパレードになってる。
 それで面白いこと発見したんだけど、英語は言うに及ばず
 スペイン語でも中国語でも、七五三を話題にしているブログが
 結構多いんだよね。
―へえ、そうなんだ。
―大体傾向が二つあって、「うちの子たち、お参りにいきました!」
 パターンと「そもそも七五三とは?」パターンなんだよね。
 このスペイン語のブログなんて「七五三とは?」の調査結果を
 スペイン語コミュニティーの人たちに一生懸命伝えていて、
 それをまた日本語に直したりしているから涙ぐましいよ。
―七五三も国際化してるってわけか。
―うん。どんなことばをしゃべっていても子供を思う気持ちは
 一緒だからね。七五三のお参りをした子供たちが、そこで
 いろいろ違ったことばを話す子供たちと知りあえれば
 ちょっと素敵じゃない?

2008年11月14日金曜日

煩雑な往来


―麻生首相が、日中交流イベントで「はんざつ(煩雑)に首脳が
 往来した」とあいさつしたんだって。
 原稿は「頻繁」だったそうだけど。
―ハハハ、正直な人だから本当に「煩雑だ」と思ったんじゃないか。
―この他にもずいぶん読み間違えてるらしい。ちょっと心配だよ。
―漫画ばっかり読んでるから、ちゃんとした読み方が身について
 ないんじゃないのか?
―そりゃ漫画に失礼だよ。漫画だってちゃんとしてるよ。
 本人の問題だよ。
―内輪のイベントだからいいけど、首脳会談でこう言ったら
 大変だよな。通訳はコレどう訳すか、首かけないといけない。
―日本国の代表なんだから、もうちょっと自覚を持ってもらわないと。
 漫画が愛読書のオレでもそう思うよ。
―麻生さんは「とてつもない日本」って本、書いてるらしいけど
 この調子じゃ今度は「とてつもない日本語」を書きそうじゃないか。

2008年11月13日木曜日

投票しよう!の結果&投票しようⅡ


今回は、上に掲載した10/4「バナナダイエット」のスケッチが
3票を獲得、人気トップとなりました。
9/27「飲まなきゃ」と10/10「変わった人」のスケッチが
これに続き、それぞれ2票でした。
投票どうもありがとうございました。

引き続き10月後半のお気に入りスケッチ投票を実施します。
右側コラムに投票欄とスケッチ一覧を掲載しています。
みなさんご自分のお気に入りスケッチに是非ご投票ください。
お待ちしています。

バナナダイエット後日譚:
ブームは終息のもよう。
現在、私の近所のスーパーではバナナ5本200円程度
品物も豊富で、元に戻った感じです。
バナナ愛用者としては大助かりですが
1ヶ月のダイエットで効果のほう、どうだったのでしょう?

2008年11月12日水曜日

バラマキ


―定額給付金、4人家族だと5万円ほどもらえることに
 なるんだそうだ。
 そりゃありがたい。だけど後ろで「どうですか、みなさん。
 私たちはみなさんの気持ち、ちゃ〜んとわかってるんですよ。」
 とか言って笑ってる政治家の顔が見えて、興ざめだ。
 弱味につけ込まれているようで、イヤな気分だね。
 オレたちはそんなに単純じゃないと言いたいよ。
 苦しいサイフから納めてる税金だ、こういう時こそ
 どう使うのが一番いいか、ようく考えて使ってもらいたい。
 そうでないと、それこそ不信の「バラマキ」じゃないか。  

2008年11月11日火曜日

蔡國華展(横浜)のご案内






  展覧会に出品される
「Family」 S50号 油彩

  本作品は11月20日発売の
 「月刊美術」12月号
  表紙を飾る予定










10月金井画廊に続き、今月は横浜で蔡國華さんの個展が開催されます。
  
  *日時 2008年11月17日(月)〜11月29日(土)
      AM 11:00 〜 PM 6:00
      17日はPM 1:00 より、29日はPM 5:00 まで
      日曜休廊 
  *場所 ギャルリー・パリ (横浜 日本大通り)
      ℡ 045-664-3917
      地図のピンマークをクリックし「詳細」をご覧ください。

   
大きな地図で見る

金井画廊出品作とは別の油彩画、ドローイング等多数出品予定です。
秋のヨコハマを散歩がてら是非おいでください。

2008年11月10日月曜日

優勝セール


―優勝セール、行かなくっちゃ。まずは西武デパートね。
―最近、埼玉のそごうでもセールしてるよね。
 そごう、って前はジャイアンツじゃなかったっけ?
―そごうがつぶれる前ね。つぶれた後、西武と一緒になったから
 今じゃ西武の優勝セールするってわけだよ。
―じゃ、ジャイアンツ勝ってたら、セールは・・・?
―三越と伊勢丹じゃない。三越はそごうの後を引き継いだんだよ。
 伊勢丹と三越は同じ会社になったから、伊勢丹もセールする。
―ややこしいね。いっそどこでもセールしてくれればいいのに。
―セールするには球団にライセンス料払わないといけないから
 どこでもってわけにはいかないんじゃない。
 それなりに理由がないと。
―私はタイガースファンだから、そのうちタイガースが優勝すると
 高島屋でセールするかな?
―それはトラぬタヌキの皮算用でしょ。

2008年11月9日日曜日

CHANGEⅡ


―オバマさんが当選した時のアメリカ国民の熱狂ぶりは
 すごかったみたいだね。
―You Tube に全米あちこちで大喜びする人たちの
 ビデオが一杯投稿されてるよ。このビデオなんか真夜中の
 ニューヨークで、もうまるで革命だよ。
―本当だ。アメリカ国歌が革命歌になってるね。
 みんな余程たまってたんだろうな。
 選挙でこれだけエネルギーを爆発させることのできる
 アメリカ国民はちょっとうらやましいね。
 オバマさんにとっちゃ、これから大変だろうけど。
―オレたちだってたまりにたまってるよ。
 選挙やらないかぎり、このねじれのモヤモヤは
 解消しそうもないじゃないか。
 

2008年11月8日土曜日

お酒とメタボ


―今の季節、酒が旨くって、ついつい飲み過ぎちゃうな。
―正気に戻ると後悔するんだよ。なんで毎回同じことするんだって。
 でも飲み出すとまだまだって思っちゃうんだよな、これが。
 病気だよ。
―病気といえばメタボも気になるなぁ。酒飲んでるとやっぱりメタボに
 なっちゃうんだろうねぇ。
―アルコール自体カロリー相当高いみたいだし、酒飲むとつまみも
 すすむじゃないか。あの調子で飲み食いしてりゃ、すぐメタボだよ。
―そう思って最近は日本酒やめてできるだけ焼酎飲むように
 してんだけどね。少しは違うかと思って。
―よく言うけど本当に違うのかね。オレは日本酒党だからそっちの
 肩持つけど、量が同じだったら変わりないんじゃないのか?
 イメージだけで言ってる気がするけどどうなんだろう?
―なんにしてもオレらは抑えがきかないんだからさ、それが問題だよ。

2008年11月7日金曜日

今日は立冬




庭の南天もだいぶ色づきました。
赤い色を見ていると、なんか、
ほっこりしますね。

2008年11月6日木曜日

エスカレーター三都物語


―東京出てきてびっくりしたんやけど、みんな行儀よう
 エスカレーター、乗ったはんね。
 駅なんかやと、人がものすごう多いし、左側は乗るまでえらい
 行列したはっても、ちゃんと並んだはるんでびっくりするわ。
―いつごろからかなぁ、こんな右側あけるようになったのは?
 昔、ロンドンのエスカレーターの写真見て、さすがマナーの
 国だなぁ、って感心したけど、いつの頃からか
 東京でも同じように片側あけるようになったね。
 でもどうして東京では右側をあけるのかな?
 大阪ではロンドンと同じように左をあけてるね。
 いつだったか大阪へ行ったとき、うっかり左側で立ってたら
 うしろから来た人にチッ、って舌打ちされて
 「どこの田舎もんやねん?」って顔されたよ。
―大阪の人は東京に対抗意識あるからねぇ。京都はまた違うんよ。
 みんなバラバラ、好きな方に乗ってんのが普通やね。
 ヨソさんはヨソさん、うちらはうちらやと思てるしね。
 おかしない?片側空っぽやのに、もう一方で行列してるなんて。
―確かに。ここまで来るとちょっと窮屈だなぁ。
 
 

2008年11月5日水曜日

投票しよう!


アメリカ大統領選の向こうをはって、通勤絵速でも投票を実施!!
みなさん、どの通勤絵速スケッチがお好きですか?
お気に入りのスケッチに是非1票投票してください。
数が多すぎるとわからなくなってしまうので、まず9月から10月前半
までに登場したスケッチの中からお選びください。
右のコラム部分に候補のスケッチを掲載しています。
マニフェストはございません。みなさんの目が頼りです。
熱い1票をお待ちしています。

2008年11月4日火曜日

CHANGE!


―いよいよアメリカ大統領選だね。
―オバマのキャンペーンビデオを見たんだけど、
 なかなかよく出来てる。特に歌がいい。
―どうせ莫大なお金かけてんだから当たり前だろ。
―お金とビデオのセンスはまた別問題じゃないか。
 少なくとも人の心を捉まえるっていう点じゃ、今の日本の
 政党にこんなセンスはないね。
 逆にお金かけなくったってこれだけのことができるんだから
 少しは見習えば、って言いたいよ。
―なるほど、確かにこのビデオ見るとアメリカの人たちの気持ち
 っていうか、ムードっていうか、何となくわかるね。
 やっぱりキーワードは「CHANGE!」だね。
―こういう八方塞がりの状況になると、人が聴きたいのは
 100の政策よりも1つの信念だからね。
 アメリカって身勝手な国だけど、でも1世紀に1回くらい
 世界の希望の灯台になるようなことするから、不思議な国だよ。
 黒人がアメリカの大統領になるって、そりゃ革命だもんな。

オマケ:
よろしければこちらもどうぞ。懐かしい歌です。

2008年11月3日月曜日

正倉院展



―展覧会の紹介じゃないよ。
 小春日和の穏やかな一日、どこへ
 行くのがいい?、って聞かれたら
 ぼくなら正倉院展行って、そのあと
 東大寺の三月堂に行くのがいいな。
―なんか、しんきくさそうだけど。
 どこがいいの?
―正倉院展は午前中行くと絶対並ぶけど
 公園の中だし、鹿とたわむれながら
 並んでいるのも気持ちがいい。
―そんなの得点にならない。
―中に入っても人でごったがえしてて、ベルトコンベア式に見ないと
 いけないけどね。
―全然よくないじゃない。
―でも1300年前だよ。それまで掘建て小屋しか見たことのない
 人たちの前に、いきなりぴかぴかの大仏様が現れ、どこにあるのか
 わからない国から伝わった、目もくらむいろいろなものを
 一生懸命まねして作ろうとしている姿を想像すると、なんか心が
 熱くなるんだよね。若い国の息吹っていうか、力がわいてくるよ。
―ロマンチストねぇ〜。
 三月堂はどうなの。
―ここは日が傾いて西日が差し込むころ行くのがオススメだよ。
 ほの暗いお堂の中で、あれだけの仏さまを間近に拝める場所は
 ほかにないと思う。不思議に人もそんなに来ないし
 正倉院展で熱くなった心を鎮めて、静かに仏さまと話のできる
 最高の場所だよ。
 そうだ、地元の小学生が案内してるサイトがあったので見てみて。
 小学生はあまり仏さまに興味ないみたいだけどね。
―私も仏さまより、きれいな景色のほうがうれしいかも。