2009年8月30日日曜日

展覧会のご案内




軽井沢にて蔡國華作品展「旅人」が開催されます。
 * 9月1日(火)〜15日(火) 2009年
    9:30 〜 17:30
 * 軽井沢ギャラリー蔵
   長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2471-1
   離山公園内
初秋の爽やかな風の中、蔡さんの大作を含む作品を是非ご堪能
ください。


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2009年8月19日水曜日

さあ、選挙!


ーいよいよ、選挙だね。
ー民主党の政策には財源の裏付けがないって、自民党は責め立ててる
 けど、自分たちだって決して大きな顔はできないと思うけどね。
ーというと?
ー今まで、日本の公的債務残高は大体750兆円って覚えてきたじゃ
 ないか。それが財務省発表資料(注)によると、今年度末には
 800兆円を超える予想になっている。
ー日本の財政は危機的状況だってよく言うからね。
ーしかもこの資料によると過去3年地方の債務はほぼ横ばいで
 増えたのはもっぱら国債なんだよ。
ー国債だけで3年間で50兆増えたってわけか?
こっちの資料見るともっとすごいぞ。
 過去10年で日本の国債残高は220兆も増えてる。空恐ろしく
 ならないか。
ー確かに平成11年度から赤字国債が急速に増えてるね。
 でもずっと不況だったから仕方ない面もあるんじゃないか?
ーそうか?平成11年っていうと小渕内閣のときで確かに不況だった。
 それで史上最大のバラマキをやってめでたく景気は回復した。
 そして小泉内閣のときにイザナギ景気を超える戦後最長の好景気が
 始まって、つい1年前まで好景気だったハズだろ。
 史上最高益を更新する企業続出ってニュースになってたじゃないか。
ーそういえばそうだったな。今や夢、幻に思えるね。
ーボッとしてちゃダメだよ。この機会にって小泉さんは
 構造改革を旗印に「骨太の方針」とかで財政再建に手をつけようと
 したけど、結局赤字国債は同じように発行されてるんだよ。
ーそして今度の不況で史上最大のバラマキ第2弾てわけだな。
ー赤字国債がこれだけ急膨張したのは、財源がないのに歳出を
 優先しつづけたってことだろ。
 この10年、なぜこうなったかをもっとちゃんと説明してもらわないと
 いくら「責任力」って言ったって信用できないな。

 (注):こちらの資料の「国および地方の長期債務残高」を
     ごらんください。

2009年8月9日日曜日

Hiroshimajority


ー広島市の秋葉市長が平和宣言で、核廃絶を目指す私たちを
 「オバマジョリティー」って呼んだのが、ちょっと
 ひっかかってるんだよね。
ーオバマのプラハ演説にあやかろうっていうんでしょ。
 わかりやすいじゃない。
村上さんの「システム」と「個人」という対比からすると
 オバマの演説は言うまでもなく「システム」のことばだよね。
 今「システム」(ここではアメリカを頂点とする世界秩序)を
 脅かす最大の脅威は核爆弾が一部テロリストの手に落ちてしまう
 ことだろ。「システム」にとっては悪夢だよね。
 だから今あれだけアフガニスタンにしゃかりきになっている。
ー悪夢を現実にしないためには、核廃絶しかないってことを言いた
 かったわけだね。
ーそれは正しいけど、ただ「システム」の論理はそこから目と鼻の 
 先で、そんな悪夢を阻止するためだったらテロリスト集団に核爆弾を
 使ってもかまわない、ってことになってくる。
ーそれは仕方ないんじゃないの。
ー戦争では「システム」の論理が最大化され、「個人」の論理は
 最小化されるからね。でもその結果どんな恐ろしいことが
 起こったか、それがヒロシマ、ナガサキだったってことじゃ
 ないかな。
ー言いたいことがよくわからない。
ー「システム」の側から世界をみている限り、戦争はなくならないし
 核廃絶も出来ないってことだよ。
 戦争でどちらの側にいようと「個人」は致命的な打撃を受けるし、
 核爆発は一瞬だけど、その下は文字通りの生き地獄だ。
 たとえ「個人」がその地獄を生き抜けても、それから何十年、
 何世代にも渡って堪え難い苦しみを背負っていくことになる。
 ヒロシマでぼく達はそういうことを目撃している。
 どんな戦争でも「個人」にとっていい戦争なんてあり得ないんだよ。
 「システム」は強力だから、それに対抗するために個人ひとりひとり
 が余程自覚し、声をあげ、連帯していかないとダメだと思うんだよ。
 「個人」の連帯による多数派、これを「Hiroshimajority」と言っても
 よかったんじゃないか。広島にはその資格があると思う。
ー「個人」ひとりひとりの物語を大切にするってことだね。
 デザイナーの三宅一生氏がニューヨークタイムスに自分の被爆体験を
 寄稿しているけど、彼にもそういう思いがあったんだね。
 

2009年8月2日日曜日

エコ・シフトⅡ


ー日産が今度横浜に移転オープンする新本社のお披露目に
 来年市販する電気自動車を公開したね。
ー新しいクルマをゴーンさんが運転し、小泉元総理、
 松沢県知事、中田横浜市長を乗せて登場したそうじゃない。
 ちょっと臭くない。
ー日産=ルノーにとっては社運をかけた大プロジェクトだし
 県、市にとってもエコプロジェクトの目玉のひとつだから
 力コブも大きくなるんだよ。
ーエコカーじゃ日産はトヨタ、ホンダに比べて出遅れている
 って印象じゃない。
ーハイブリッドは所詮石油を燃やして走るクルマだ、
 日産は排ガスを出さない量産車の開発に経営資源を集中する
 というのがゴーンさんの方針だったからね。
 新しいクルマに「リーフ(Leaf)」って名をつけたところにも
 その思いがこめられてるね。
ーでも電気自動車は高いし、小さいし、簡単にドライブなんて
 できないんじゃないの?
ー今度発売されるクルマは5人がゆったり座れる大きさだし
 1回の充電で160Km走れるんだって。街乗りだったらOKだよね。
 値段もコアの電池はリースにすることで、同サイズのガソリン車
 並にするそうだよ。実際はどうか、来年秋の市販が楽しみ
 じゃないか。
ー私はたまにしかクルマ乗らないんだから、乗る時は楽しく運転
 できるクルマがいいな。

 ゴーン氏への関連インタビュー記事はこちら