2008年12月4日木曜日

百年の計


―誰かが言ってたけど、今は「百年に一度の危機」といいながら
 震源のアメリカを筆頭にヨーロッパも新興国も悲壮感とか
 絶望感は感じられないそうじゃないか。
 エスタブリッシュメント達は新しい酒を入れる新しい皮袋を
 作る絶好の機会到来とばかり、俄然戦闘モードでガンガン
 仕事してるって話だぜ。
―日本では、オレ達は責任がないのにとばっちりを受けて
 とんだ迷惑を被っている、アメリカを始め責任あるところが
 早く対策を打って危機を終息させてほしいって
 どこか被害者的な感じがあるんじゃないかな。
―今度の危機の本質はアメリカの消費バブルがはじけたことだよ。
 アメリカの消費バブルに世界中の経済が乗っかってたから
 世界中が危機になった、その点は日本経済だって同じさ。
 でもさ、このままアメリカの消費バブルが続いていたら
 今度は地球がはじけてたはずだぜ。環境がもたないよ。
 だから皮袋を作り替えることは絶対に必要だったんだ。
 今ガンガン仕事してる人たちはそのことを自覚していて
 絶好の機会到来と思ってるんだよ。
―日本としちゃどうなんだ?
―「アメリカがくしゃみをしたら日本は風邪をひく」ってのが
 日本経済の永遠の課題になってるじゃないか。
 今こそ日本人の生活の質を高めるために集中的にオカネを
 使って、経済の体質を変えるべき時なんだよ。
 「百年に一度の危機」って、つまり百年に一度しかない
 貴重な機会ってことだからね。
 ぼやぼやしてたら世界は全く新しい風景になってるのに
 日本だけ昔の看板で出てます、ってことになっちゃうよ。
 

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