2008年11月26日水曜日

空白の耐えられない重さ


―2008年11月はきっと歴史に残る1ヶ月になるね。
 金融危機が経済危機に変質していることが、この1ヶ月で
 はっきりした。しかも今にも底が抜けそうな危機だ。
 どの国の政策当局もこの1ヶ月ほど奈落の底に落ちる恐怖を
 感じながら、死にものぐるいで政策を立案し実施したって
 ことはなかったと思うよ。
―日本はそこまでの危機じゃなくってよかったじゃないか。
―日本だってすでに未曾有の危機だよ。なのに政府に危機感が
 ないから、結果としてこの1ヶ月何もしなかった。
 この首相官邸のHP見てみろよ。「官邸からのメッセージ」の
 一番最新が10月30日の新しい経済対策の発表だぜ。
 11月中はメッセージ何もなしだ。しかもこの「経済対策」に
 したって言いっぱなしで、11月中に政策として詰められたものは
 何もない。10月30日で時間は止まってるんだよ。
―民主党が反対するから補正予算は出せないってことじゃないの?
―民主党の反対は自民党にとってむしろありがたいじゃないか。
 国民に今必要なことに反対する民主党は国民の敵だ、と
 言って選挙に打って出れば勝てる目だってあるよ。
―抵抗勢力を作って叩くって、小泉さんの使った手だね。
―結局危機に対して我々はこうするんだ、という意思が
 感じられないんだ。オバマ政権移行チームのHPを見ると
 現状の認識と対策が実にクリアに記されているし
 危機に対処する確固とした意思を感じる。
 今何もせずに手をこまねいていると、我々国民はきっと
 大きなツケを払わされることになるよ。

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