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2010年6月6日日曜日

システム党VS個人党


ー鳩山さんの最後もあっけなかったね。
ーあっけなさでいえば細川さんの最後とイメージがだぶるね。
 首相在任期間もこの2人はほとんど同じじゃないか。
ー重なるといえばもう一つ、両方の辞任劇ともに小沢さんが
 深く絡んでるってのも同じだね。
ー細川さんのときは、官房長官だった武村正義さんと与党幹事長
 小沢さんの対立が抗争といえるほど激化して政権運営がにっちも
 さっちもいかなくなり、そこに自分のスキャンダルも重なって
 もうイヤになって投げ出したって格好だったな。
ー今回、直接の引き金になったのは普天間問題だったけど、鳩山さん
 にとっては小沢プロブレムも度し難いものがあったんだよ。
 はっきりクリーンな民主党に戻ろうと宣言して、小沢さんを
 道連れに辞めさせたんだからな。乾坤一擲の大勝負だったと思うよ。
ー武村さんは目指すべき国家像として「小さくともキラリと光る国」
 という本を書いてるね。思うに旧民主党から来てる人たち、
 鳩山さん、菅さんを筆頭に、前原さん、仙谷さん、野田さん
 枝野さんといった人たちは多かれ少なかれこのDNAを引き継いでいる
 と思うんだよね。
ーというと?
ー武村さんは、これからは「大国」めざすより、その中で暮らす人が
 豊かな気持ちで安心して暮らせる、そんな国を目指すべきだ
 と言ってるんだ。一言でいうと個人ひとりひとりを大事にする
 政治ってことだね。
ー小沢さんはその対立軸にあったってことかな?
ー小沢さんはパワーポリティクスの権化だからね。
 世の中、組織と組織の権力闘争で動いてるんだ。個人はそのための
 マシーンにすぎないと考えてると思うよ。
ー村上春樹言うところの「個人とシステム」の対立だね。
ー今年2月に行われたインタビューで、武村さんは民主党内にある
 その対立軸を「渡来人VS原住民」と言ってるね。
ーいままでは官邸=原住民=個人党、党本部=渡来人=システム党
 だったわけだ。
ーでも思うんだけど2大政党の対立軸が個人党VSシステム党になれば
 ずいぶんすっきりするんじゃないか。この間を行きつ戻りつ発展する
 社会というのは、ある意味望ましい社会なんじゃないかな。

2010年5月9日日曜日

ポーランドと沖縄


ーショパンが生きた時代のポーランドはロシアの属国だったわね。
 王さまがロシア皇帝で。
ーそう、18世紀以降のポーランドは大国ロシアとドイツの狭間で
 何度もつらい目にあってるね。
 18世紀末にはロシアとプロイセン、オーストリアとの間で
 ポーランド分割が行われポーランドという国自体消滅して
 しまったし、ナポレオン戦争でフランス配下に入った後
 ウィーン会議でロシアの属国にされてしまう。
 独立を目指して民族蜂起が起き、ショパンが祖国愛に熱狂した
 のはこの頃だよ。
 ロシア革命後もソヴィエトとの間で戦争が起きているし、ドイツも
 何かにつけ干渉してくる。
 第二次大戦の引き金を引いたのはナチスドイツのポーランド侵攻だし
 ソヴィエト軍も当然攻め込んできて国土が戦場の修羅場になった。
 大戦後はまた長く厳しいソ連の圧政に苦しめられた…
ー両大国に挟まれているからって、あんまりだよね。
ーでもこのポーランドの歴史って沖縄の歴史と二重写しに見えないか?
ーというと?
ー沖縄も江戸時代までは琉球王国って独立国だったじゃないか。
 でもこちらは日本と中国の間で巧みに立ち回って一応の
 平和を保ってきた。
ー日本と中国の間に入った貿易で大きな富を築いたって聞いたことが
 あるわ。
ーポーランドと違って海で隔てられてるから、日本からも中国からも
 攻め込まれることはなかったんだね。逆に琉球がそこにあることが
 日本にとっても中国にとっても利用価値がすごく大きかったんだ。
 でも明治政府になって、圧倒的な力の差で日本に組み入れられて
 しまう。
ー中国は何も動かなかったの?
ー当時の清にはもうそんな国力はなかったんだ。
 日本に組み入れられた後の沖縄は開発から取り残され
 本土から見るとずいぶん貧しい生活だったらしい。
 それが第二次大戦では日本を守るため、唯一地上戦の戦場に
 なってしまった。
ー沖縄の人が差別されてるって感じるのは、そこら辺にも原因が
 あるわね。
ー自分たちの島なのに、自分たちの思いと関係なく大国の思惑に
 翻弄される歴史があり現実がある。それが許せないんだよ。
 
 

2010年4月30日金曜日

十一人の怒れる市民


ー小沢氏に検察審査会が「起訴相当」の議決を出したね。
ーJR西の事故もそうだし、最近検察審査会がにわかに脚光を
 浴びてるわね。
ー今回は審査員11人全員一致の議決だからね、重い議決だよ。
ー「市民目線からは許し難い」って、ずいぶん突っ込んだこと
 言ってるね。
ーそれで思い出したけど、昔「十二人の怒れる男」って
 アメリカ映画があって、陪審員誰も有罪だと思っているのに
 たったひとりの陪審員が無罪を主張し、手に汗握る議論が
 繰り広げられた末、結局無罪って結論になるんだけどね。
ーずいぶん話が飛んじゃったわね。
ーいや、今回たまたまこの審査会のメンバーに選ばれてしまった
 人がどう感じ、審査会の中でどんな議論が繰り広げられたか
 あれこれ考えてしまったんだ。
ーフツーの人は審査員に選任されただけでげんなりするんじゃない。
 しかもこんなやっかいな案件担当になっちゃったら
 身の不幸を嘆くでしょうね。
ーそりゃ小沢さんの事件を許し難いと思う人もいたろうけど
 どうでもいいと思う人もいたろうし、事件とは関係ないと
 考える人もいたと思うんだよね。
ー確かに11人もいればそうでしょうね。
ー最初は自分の仕事に乗り気じゃなかったかもしれないけど
 自分たちでいろいろ調べるこれは大変だってことに
 なったんじゃないかな。それこそ映画のように白熱の
 議論が繰り広げられ、結果として全員一致の議決になった
 んだと思う。どんな議論が繰り広げられたか、これも
 映画にしてほしいくらいだね。
ー民主党議員の中には、この議決はマスコミ論調にミスリード
 されたものって言い募ってる人もいるみたいね。
ー11人全員一致というのは、みんなよほどいい加減だったか
 よほど真剣に渡り合ったか、どちらかしかありえないよ。
 ことの重大性を考えれば、たまたま審査員に選ばれた人たちは
 結果として自分の全人格をかけてことに当たったと思う。
 この審査員の人たちの真剣さ、覚悟のかけらでもそんなことを
 言っている民主党議員にあれば、まだ救われるんだけどね。

2010年4月18日日曜日

言霊の幸ふ国


ーさすが鳩山さんは「言霊の幸ふ国」の首相だけのことはあるよ。
ー何だよ、言ってることがわかんないよ。
ー普天間移設5月末までに決着、決着って言い続けてるじゃないか。
 私には腹案があるって。
ーもう今となっては無理とみんな思ってるよな。
ーオレもあれだけ言い続けているから、何かあっと驚く策があるに
 違いないと思ってたんだ。
 で、最近鳩山さんのあっと驚く策はこれだ!ってわかったんだ。
ー何だよ。
ー「言霊」だよ「言霊」。日本は「言霊の幸ふ国」じゃないか。
 何の裏付けがなくても「実現します、実現します。」って
 言い続けていれば実現するんだよ。
ーあほらし、おまえマジで言ってるの?
ーいや、そりゃオレだってあほらしと思うよ。
 でも鳩山さん自身はマジそう考えてるとしか思えないよ。
 中身がないのに覚悟をもって臨んでいます、信じてください
 って言い続けてるんだから。
ー「言霊」も安売りされたもんだな。

2010年2月7日日曜日

デジャヴ


ー小沢氏不起訴で一件落着って民主党は思ってるのかね?
ー小沢さんと距離を置いてる議員はこのままではまずいと思ってるよ。
ーまずいなんてもんじゃないよ、これじゃ自民党と同じじゃないか。
 疑惑の真相解明を迫られても自分たちはのらりくらりとかわし
 検察の捜査の結果でみそぎは済んだってことにするのは
 自民党政権で散々見て来た光景じゃないか。
ー近くでは日歯連の一億円ヤミ献金事件を思い出すね。
 状況からすれば橋本元総理は限りなくクロだったけど
 罪を問われたのは村岡元官房長官ってウソみたいな話だった。
 この結果に納得した人は誰もいなかったと思うけど
 自民党はうやむやのうちに押し通しちまったからね。
ーオレたちが民主党に期待したのは、こういう汚い話が闇から闇へ
 処理されるなんてことはもう金輪際なくなる、ってことも
 大きかったハズだよ。
 説明責任はしっかり果たします、何でも透明にしますって
 彼ら口を極めて言ってたんだから。
ー素人が見ても小沢さんのカネの流れは奇怪だし、説明も奇怪だよ。
 説明できないことがあるとしか思えないけど、このまま
 うやむやにするんじゃ自民党と何にも変わらんよなぁ。
ー自民党のときは民主党って代わりの駒があったけど、もう代わりの
 駒はないんだよ。民主党議員は一人一人これでいいのかって
 自分に問うて、肚をすえて行動してもらわないと、オレたちの
 明日は誰にも託せないってことになっちゃうじゃないか。

2010年1月24日日曜日

素人の目


ーなんかうんざりだね、小沢さんの問題は。
ーめいっちゃうよな。
ー検察の捜査もマスコミ報道も虚偽記載の4億円の中に
 ゼネコンのお金が入ってたかどうかが焦点になってるけど
 仮に小沢さんの話を全部信じたとしても、やっぱり腑に落ちない
 部分が残るよね。
ーそうだよ、素人の常識からするとありえない、って思うところが
 いろいろあるよ。
ー最大のクエスチョンは何で政治団体が土地を買うのかってとこだよ。
 しかも陸山会は問題の深沢の土地以外にいろいろ不動産を
 持ってるそうじゃないか。
ー深沢の土地は秘書の宿舎を建てるつもりだったと説明されてるね。
 封建制じゃあるまいし、何億もかけてわざわざ秘書を囲い込む
 宿舎を作るって感覚はちょっと異常だよ。
 しかも個人で作るならまだしも、政党助成金だってもらってる
 政治団体として作るっていうんだから、オイオイ違うだろ!って
 言いたくなるよね。
ー結局この土地はあんまり活用されてないみたいだし、フツーの人が
 この説明は真実ではないって感じるのも当たり前だよ。
 こんな子どもだましの説明になるのは、実はこの土地は目的が
 あって買ったんじゃなくて、買うという行為そのものが
 目的だったんだって思われても仕方ないんじゃないか。
ー小沢さんの政治改革にかける思いは本当だったと思うけど
 崇高な目的のために使うカネは白いカネでも黒いカネでも
 いいカネだと思っているフシがあるよな。
ー国民のキズは深いよ。オレたちの政治に明日はないって気分が
 蔓延しちゃってるじゃないか。