ー鳩山さんの最後もあっけなかったね。
ーあっけなさでいえば細川さんの最後とイメージがだぶるね。
首相在任期間もこの2人はほとんど同じじゃないか。
ー重なるといえばもう一つ、両方の辞任劇ともに小沢さんが
深く絡んでるってのも同じだね。
ー細川さんのときは、官房長官だった武村正義さんと与党幹事長
小沢さんの対立が抗争といえるほど激化して政権運営がにっちも
さっちもいかなくなり、そこに自分のスキャンダルも重なって
もうイヤになって投げ出したって格好だったな。
ー今回、直接の引き金になったのは普天間問題だったけど、鳩山さん
にとっては小沢プロブレムも度し難いものがあったんだよ。
はっきりクリーンな民主党に戻ろうと宣言して、小沢さんを
道連れに辞めさせたんだからな。乾坤一擲の大勝負だったと思うよ。
ー武村さんは目指すべき国家像として「小さくともキラリと光る国」
という本を書いてるね。思うに旧民主党から来てる人たち、
鳩山さん、菅さんを筆頭に、前原さん、仙谷さん、野田さん
枝野さんといった人たちは多かれ少なかれこのDNAを引き継いでいる
と思うんだよね。
ーというと?
ー武村さんは、これからは「大国」めざすより、その中で暮らす人が
豊かな気持ちで安心して暮らせる、そんな国を目指すべきだ
と言ってるんだ。一言でいうと個人ひとりひとりを大事にする
政治ってことだね。
ー小沢さんはその対立軸にあったってことかな?
ー小沢さんはパワーポリティクスの権化だからね。
世の中、組織と組織の権力闘争で動いてるんだ。個人はそのための
マシーンにすぎないと考えてると思うよ。
ー村上春樹言うところの「個人とシステム」の対立だね。
ー今年2月に行われたインタビューで、武村さんは民主党内にある
その対立軸を「渡来人VS原住民」と言ってるね。
ーいままでは官邸=原住民=個人党、党本部=渡来人=システム党
だったわけだ。
ーでも思うんだけど2大政党の対立軸が個人党VSシステム党になれば
ずいぶんすっきりするんじゃないか。この間を行きつ戻りつ発展する
社会というのは、ある意味望ましい社会なんじゃないかな。
1 件のコメント:
元はといえば、なぜ民主党が一緒になったのかってことだと思いますね。全く出自が違う人たちが打倒自民で一緒になった。ただそれだけ。政権を取ってはみたものの、譲れない一線が各人違うし、思考回路も目指すべきものも違う。国家の司がですよ、そんな体たらくな状態、小学校の児童会レベルでしょう。
結局何にもできないまま、委員を代えたということですね、今現在は。もう一度マニフェストを作り直して、その基に集まる人間たちだけでやるべき。そういうやり方をすれば国民はもう一回チャンスを与えるはず。今のままでは民主もだめ、自民もだめ、結果日本の政治経済は長期低迷が続くことになるのではないかと危惧しますね・・・
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