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2009年12月14日月曜日

堂々巡り


ーおい、ボーナス出たか?
ーまだだよ。今年は遅いし半分に減らされちまうんだ。
ーきっとリストラされないだけマシだろ、って言い分なんだよ、
 経営は。
ー手を付けやすいボーナスをまず減らして、次は給料って
 算段なんだろ。
ーそもそもグローバル化、グローバル化ってカネとモノは
 世界中自由に動き回るけど、ヒトはそうはいかない。
 企業からすればグローバル競争に勝つために人件費の
 安いところに行くのは当たり前だ、国内で雇用を確保するには
 人件費下げるしかないじゃないかって理屈になってる。
ー企業はグローバルかもしれないけど、人の暮らしはグローバル
 じゃないよな。生活コストの違うところと同じ基準で
 給料考えられちゃたまらんじゃないか。
ー衣料品にしろ、食品や工業製品にしろ規格化された大量生産品
 は安い値段でグローバルマーケットで売りさばいていかないと
 儲けがでない。われわれがそういう製品に頼って生活するのは、
 結局グローバルなコスト競争に自らを放りこんでるってことに
 なっちまうんだよ。
ーじゃどうすればいいんだ?
ーグローバルに対抗するにはローカルしかないんじゃないのかな。
 極力地元で作られた高い品質の製品で生活を成り立たせて
 いくんだ。
ーバカ言うなよ。まず収入が増えないとそんな優雅なこと
 言ってられないよ。何とか安いもの買おうと必死なんだから。
ーでもそれで今まで通りグローバルな大量生産品買ってると
 ますます収入は減っていくぞ。

2009年8月19日水曜日

さあ、選挙!


ーいよいよ、選挙だね。
ー民主党の政策には財源の裏付けがないって、自民党は責め立ててる
 けど、自分たちだって決して大きな顔はできないと思うけどね。
ーというと?
ー今まで、日本の公的債務残高は大体750兆円って覚えてきたじゃ
 ないか。それが財務省発表資料(注)によると、今年度末には
 800兆円を超える予想になっている。
ー日本の財政は危機的状況だってよく言うからね。
ーしかもこの資料によると過去3年地方の債務はほぼ横ばいで
 増えたのはもっぱら国債なんだよ。
ー国債だけで3年間で50兆増えたってわけか?
こっちの資料見るともっとすごいぞ。
 過去10年で日本の国債残高は220兆も増えてる。空恐ろしく
 ならないか。
ー確かに平成11年度から赤字国債が急速に増えてるね。
 でもずっと不況だったから仕方ない面もあるんじゃないか?
ーそうか?平成11年っていうと小渕内閣のときで確かに不況だった。
 それで史上最大のバラマキをやってめでたく景気は回復した。
 そして小泉内閣のときにイザナギ景気を超える戦後最長の好景気が
 始まって、つい1年前まで好景気だったハズだろ。
 史上最高益を更新する企業続出ってニュースになってたじゃないか。
ーそういえばそうだったな。今や夢、幻に思えるね。
ーボッとしてちゃダメだよ。この機会にって小泉さんは
 構造改革を旗印に「骨太の方針」とかで財政再建に手をつけようと
 したけど、結局赤字国債は同じように発行されてるんだよ。
ーそして今度の不況で史上最大のバラマキ第2弾てわけだな。
ー赤字国債がこれだけ急膨張したのは、財源がないのに歳出を
 優先しつづけたってことだろ。
 この10年、なぜこうなったかをもっとちゃんと説明してもらわないと
 いくら「責任力」って言ったって信用できないな。

 (注):こちらの資料の「国および地方の長期債務残高」を
     ごらんください。

2009年8月9日日曜日

Hiroshimajority


ー広島市の秋葉市長が平和宣言で、核廃絶を目指す私たちを
 「オバマジョリティー」って呼んだのが、ちょっと
 ひっかかってるんだよね。
ーオバマのプラハ演説にあやかろうっていうんでしょ。
 わかりやすいじゃない。
村上さんの「システム」と「個人」という対比からすると
 オバマの演説は言うまでもなく「システム」のことばだよね。
 今「システム」(ここではアメリカを頂点とする世界秩序)を
 脅かす最大の脅威は核爆弾が一部テロリストの手に落ちてしまう
 ことだろ。「システム」にとっては悪夢だよね。
 だから今あれだけアフガニスタンにしゃかりきになっている。
ー悪夢を現実にしないためには、核廃絶しかないってことを言いた
 かったわけだね。
ーそれは正しいけど、ただ「システム」の論理はそこから目と鼻の 
 先で、そんな悪夢を阻止するためだったらテロリスト集団に核爆弾を
 使ってもかまわない、ってことになってくる。
ーそれは仕方ないんじゃないの。
ー戦争では「システム」の論理が最大化され、「個人」の論理は
 最小化されるからね。でもその結果どんな恐ろしいことが
 起こったか、それがヒロシマ、ナガサキだったってことじゃ
 ないかな。
ー言いたいことがよくわからない。
ー「システム」の側から世界をみている限り、戦争はなくならないし
 核廃絶も出来ないってことだよ。
 戦争でどちらの側にいようと「個人」は致命的な打撃を受けるし、
 核爆発は一瞬だけど、その下は文字通りの生き地獄だ。
 たとえ「個人」がその地獄を生き抜けても、それから何十年、
 何世代にも渡って堪え難い苦しみを背負っていくことになる。
 ヒロシマでぼく達はそういうことを目撃している。
 どんな戦争でも「個人」にとっていい戦争なんてあり得ないんだよ。
 「システム」は強力だから、それに対抗するために個人ひとりひとり
 が余程自覚し、声をあげ、連帯していかないとダメだと思うんだよ。
 「個人」の連帯による多数派、これを「Hiroshimajority」と言っても
 よかったんじゃないか。広島にはその資格があると思う。
ー「個人」ひとりひとりの物語を大切にするってことだね。
 デザイナーの三宅一生氏がニューヨークタイムスに自分の被爆体験を
 寄稿しているけど、彼にもそういう思いがあったんだね。