ーいよいよ、選挙だね。
ー民主党の政策には財源の裏付けがないって、自民党は責め立ててる
けど、自分たちだって決して大きな顔はできないと思うけどね。
ーというと?
ー今まで、日本の公的債務残高は大体750兆円って覚えてきたじゃ
ないか。それが財務省発表資料(注)によると、今年度末には
800兆円を超える予想になっている。
ー日本の財政は危機的状況だってよく言うからね。
ーしかもこの資料によると過去3年地方の債務はほぼ横ばいで
増えたのはもっぱら国債なんだよ。
ー国債だけで3年間で50兆増えたってわけか?
ーこっちの資料見るともっとすごいぞ。
過去10年で日本の国債残高は220兆も増えてる。空恐ろしく
ならないか。
ー確かに平成11年度から赤字国債が急速に増えてるね。
でもずっと不況だったから仕方ない面もあるんじゃないか?
ーそうか?平成11年っていうと小渕内閣のときで確かに不況だった。
それで史上最大のバラマキをやってめでたく景気は回復した。
そして小泉内閣のときにイザナギ景気を超える戦後最長の好景気が
始まって、つい1年前まで好景気だったハズだろ。
史上最高益を更新する企業続出ってニュースになってたじゃないか。
ーそういえばそうだったな。今や夢、幻に思えるね。
ーボッとしてちゃダメだよ。この機会にって小泉さんは
構造改革を旗印に「骨太の方針」とかで財政再建に手をつけようと
したけど、結局赤字国債は同じように発行されてるんだよ。
ーそして今度の不況で史上最大のバラマキ第2弾てわけだな。
ー赤字国債がこれだけ急膨張したのは、財源がないのに歳出を
優先しつづけたってことだろ。
この10年、なぜこうなったかをもっとちゃんと説明してもらわないと
いくら「責任力」って言ったって信用できないな。
(注):こちらの資料の「国および地方の長期債務残高」を
ごらんください。
0 件のコメント:
コメントを投稿