2010年5月5日水曜日
熱狂の日
ー連休中の恒例イベントだけど、今年も東京国際フォーラムをメインに
「熱狂の日」音楽祭をやってたね。
ふらっと立ち寄れて、お値段も雰囲気もカジュアルなコンサートが
多くて、ずいぶん人気みたいじゃないか。
ー人気がありすぎて、もうふらっと立ち寄るってわけにはいかなく
なってるわよ。今年は前売りでチケット完売ってコンサートが
多かったもの。
ー生誕200年で、今年のテーマ作曲家はショパンだったろ。
ショパンに「熱狂」ってことばはあんまり相応しくない気が
するね。
ー同時代のリストには「熱狂」はぴったりだけど、ショパンは
「親密」とか「繊細」とかのことばが似合いそうね。
ーこの時期、丸ビルで「ショパン展」をやっていて、死後すぐに型取り
されたという「左手」やマズルカの自筆譜などが展示されてたけど
指もどきどきするくらい繊細だし、音符もそこに書かれてるのは
ショパンの脈動だと感じられるくらい官能的だよ。
ーショパンと言えばジョルジュ・サンドとの情熱的な恋が有名だけど
生涯かけて愛したのはきっと祖国ポーランドだったんでしょうね。
ロシアからの独立を支持する危険思想の持ち主として、
祖国ポーランドへ帰ることを熱望しながらかなえられず
死後遺言でその心臓だけがやっとポーランドに帰れたんですものね。
彼は望郷の思いを、マズルカやポロネーズの作曲に託し続けたのよ。
ーショパンのポーランドへの熱い思いこそ「熱狂の日」に
相応しいってわけだね。
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