ー金井画廊の蔡國華展を見てきたよ。
ーどうだった?
ー人物、風景、静物、どの絵もみんな想像力がかきたてられて
見飽きることがなかった。
「煌めく街へ」(前回記事に画像掲載)とか、ドブロヴニクの
街を描いた作品があったけど、赤い屋根がすごく印象的だったね。
ードブロヴニクってアドリア海の真珠っていわれるクロアチアの
街よね。
ー海に面した家の屋根という屋根がみんな同じ赤い色で塗られて
いるそうだ。太陽の光で屋根が輝いてるんだけど、蔡さんは
屋根自体が光の粒子をはらんで自らきらきら煌めいている
ように描いているんだね。
屋根の煌めきはきっとその屋根の下にすむ人たちの心の
煌めきなんだよ。
ー何世代にもわたって赤い屋根の景観を守るためには、いろいろ
大変なことがあっただろうからね。
真珠を輝かせているのは、人の心の営みってわけね。
蔡國華展の様子です。




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