加藤和彦さんが亡くなりました。
秋の青空の向こうに何があるのか見たくて
飛んでいってしまったのかもしれません。
『あの素晴らしい愛をもう一度』、同世代が集まり歌を歌う
機会があると、必ず最後はこの歌の大合唱です。
「あの〜」のところを唸る者、がなる者、叫ぶ者
みんなそれぞれその一瞬、自分の青春に還っています。
ぼくは加藤さんの『あの頃、マリー・ローランサン』という
アルバムを愛聴していました。
その中にこんな歌詞があります。
友だちから きいてきた
流行りの そのレストラン
満員で断わられ
途方に暮れた僕に
「歩きましょう」と からませた 指と指に
あの頃は いつでも
ふたりの愛が
優しく 往ったり来たり 若い日の思い出…
(詞:安井かずみ 曲:加藤和彦
『タクシーと指輪とレストラン』より)
これっぽっちの情報と、あり余る思いを抱えて生きていた
そんな時代にふさわしいアーティストでした。
今はきっと安井かずみさんと腕を組んで Heaven's Avenue を
闊歩されていることでしょう。
ご冥福をお祈りします。
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