—今日は七草粥の日だったけど食べた?
—寒い朝ふうふう言いながら、白いお餅と七草のお粥を
いただいていると、決まって思い浮かぶ歌があってね。
<君がため春の野にいでて若菜つむわが衣手に雪はふりつつ>
ってやつ。

—ずいぶん雅びだね。
誰か天皇さんが詠まれたんだっけ?
—光孝天皇だよ。
いくら想い人のためとはいえ、
小雪ちらつく中、天皇さん自ら若菜を
摘むか?って話もあるけど、想われている
相手は幸せだね。
—摘んでいる本人のほうが幸せかもよ。
衣手はかじかんでても心はほっかほかだよ。
蔡國華が描きとる、あなたの昨日・今日・明日
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