2009年1月16日金曜日

忘れない



—阪神大震災から14年だね。
—あの日のことはよく覚えてる。
 3連休明けで早めに起きてNHKニュースを
 見ていたら東海北陸地方でやや強い地震
 発生ってテロップが流れて、確か福井で
 震度4とか出てた。
 で、出勤したらえらい騒ぎになっていて
 テレビに黒煙を上げて真っ赤に燃え上がる
 神戸の街が映し出されてた。
 呆然として声も出なかったよ。
—あの日は一日中報道ヘリが飛び回って
 燃える街の実況中継してたね。
—テレビ見ている間に段々腹立ってきて、だって報道ヘリはこれだけ
 飛び回っているのに、救助活動しているヘリは一機もないんだよ。
 燃えてる炎の下には人が一杯いるのに、それを映し出すために
 ヘリが飛び回っているって、すごく間違ってるんじゃないかって。
—後で村山内閣は随分非難されたよね。初動対応の遅れで
 死ななくてもよかった人が随分亡くなったって。
—政府は言い訳ごまんとするかもしれないけど、現に国民の生命が
 脅かされているのに、ぼ〜うっとして何もしない政府なんて
 最低だよ。ない方がましだよ。
—結局、日常出来ないことは、いざというときもっと出来ないって
 ことなんだよ。あの時の政府には、日々オレたちは国民のために
 働いてるんだって気構えがなかったんじゃないの。
—国民の方も、政府の言うことすることようく見て、本当に
 オレたちのこと考えてやってるのかって、見極めないとね。
 政府にアンタたちのやってることはちゃんと見られてるよって
 わからせないと。さもないと何かあったら命落とすことになる
 のは、オレたちの方だからね。

写真は"TIME"95年1月30日号表紙

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