
—阪神大震災から14年だね。
—あの日のことはよく覚えてる。
3連休明けで早めに起きてNHKニュースを
見ていたら東海北陸地方でやや強い地震
発生ってテロップが流れて、確か福井で
震度4とか出てた。
で、出勤したらえらい騒ぎになっていて
テレビに黒煙を上げて真っ赤に燃え上がる
神戸の街が映し出されてた。
呆然として声も出なかったよ。
—あの日は一日中報道ヘリが飛び回って
燃える街の実況中継してたね。
—テレビ見ている間に段々腹立ってきて、だって報道ヘリはこれだけ
飛び回っているのに、救助活動しているヘリは一機もないんだよ。
燃えてる炎の下には人が一杯いるのに、それを映し出すために
ヘリが飛び回っているって、すごく間違ってるんじゃないかって。
—後で村山内閣は随分非難されたよね。初動対応の遅れで
死ななくてもよかった人が随分亡くなったって。
—政府は言い訳ごまんとするかもしれないけど、現に国民の生命が
脅かされているのに、ぼ〜うっとして何もしない政府なんて
最低だよ。ない方がましだよ。
—結局、日常出来ないことは、いざというときもっと出来ないって
ことなんだよ。あの時の政府には、日々オレたちは国民のために
働いてるんだって気構えがなかったんじゃないの。
—国民の方も、政府の言うことすることようく見て、本当に
オレたちのこと考えてやってるのかって、見極めないとね。
政府にアンタたちのやってることはちゃんと見られてるよって
わからせないと。さもないと何かあったら命落とすことになる
のは、オレたちの方だからね。
写真は"TIME"95年1月30日号表紙
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