—今朝はおぜんざいだったよ。
我が家ではおぜんざいをいただいて、祝い箸の袋を焼いて
これで松の内は終わりってことになってる。
昔はどうして15日にぜんざいなのかなぁ〜?って
思ってた。
—小正月の行事なのよね。ぜんざいじゃなくて小豆粥を
いただくのが正統だそうよ。
祝い箸の袋を焼くのはミニドンド焼きだね。
小正月には他にも成り木責めとか、いろいろ風変わりな行事が
残ってるね。
—昨年亡くなった国語学の泰斗、大野晋先生によると
小正月に小豆粥を食べたり、ドンド焼きをする風習は
南インドのタミル地方にも同じようにあるんだって。
先生は日本語とタミル語の単語、音韻、文法の研究から
この二つのことばは共通の祖語を持っていると主張されていて
伝統行事に共通なものが数多くあることも、根拠のひとつに
されているんだ。
—そういえば、日本列島はどんづまりの地だから、古来多くの
民族が流れ着いてきたに違いないって誰かが言ってたわ。
南インドからの往来があったかもしれないって思うと
ちょっとしたロマンを感じるね。
参照図書:大野晋著「日本語の源流を求めて」(岩波新書)
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