2009年1月15日木曜日

小正月のおぜんざい


—今朝はおぜんざいだったよ。
 我が家ではおぜんざいをいただいて、祝い箸の袋を焼いて
 これで松の内は終わりってことになってる。
 昔はどうして15日にぜんざいなのかなぁ〜?って
 思ってた。
小正月の行事なのよね。ぜんざいじゃなくて小豆粥を
 いただくのが正統だそうよ。
 祝い箸の袋を焼くのはミニドンド焼きだね。
 小正月には他にも成り木責めとか、いろいろ風変わりな行事が
 残ってるね。
—昨年亡くなった国語学の泰斗、大野晋先生によると
 小正月に小豆粥を食べたり、ドンド焼きをする風習は
 南インドのタミル地方にも同じようにあるんだって。
 先生は日本語とタミル語の単語、音韻、文法の研究から
 この二つのことばは共通の祖語を持っていると主張されていて
 伝統行事に共通なものが数多くあることも、根拠のひとつに
 されているんだ。
—そういえば、日本列島はどんづまりの地だから、古来多くの
 民族が流れ着いてきたに違いないって誰かが言ってたわ。
 南インドからの往来があったかもしれないって思うと
 ちょっとしたロマンを感じるね。

参照図書:大野晋著「日本語の源流を求めて」(岩波新書)

0 件のコメント: