2009年1月21日水曜日

全球大統領


—オバマの就任演説見た感想は?
—さすがのオバマも相当緊張してたね。
 宣誓式では噛んでたし、バックヤードの映像でも
 緊張ありありだった。
 演説も11月の勝利宣言に比べると随分厳しいトーンだった。
—中身はどうだったの?
—自由、平等といったアメリカ建国以来の理念に立ち返ろう
 っていうのは予想できたけど、特徴的だと思ったのは
 理念そのものに価値があるんじゃなくて、リスクをとり
 額に汗して働き、公共の利益のために自分を犠牲にしてきた
 名もない多くの人たちにこそ一番価値があるんだって
 強調してたね。それを思い返し、そこに立ち戻ろうって。
 その点じゃ、ちょっと古風な印象だった。
—危機が大きければ大きい程、原点に立ち返って
 オーソドックスに対処するしかないんじゃない。
—でもオバマは自分の言ってることを100%信じてるし、
 聴衆に100%それを伝えたいと願っているのがヒシヒシ伝わるので
 ことばにものすごく力があるね。
 英語で聴いていても心が震えてくるからね。
 ことばにパワーがないと政治にパワーは生まれないよ。
—タイトルの「全球大統領」ってどういうことなの?
—グローバルを中国語で言うと「全球」、グローバルって言うより
 地球のイメージがパッと浮かぶでしょ。
 ぼくもそうだけど、今回米国大統領の就任式はインターネット配信で
 世界中の何億って人がLIVEで視聴したわけだ。
 技術の進歩でそんなことが可能になった最初の機会にオバマという
 役者を配した神様はつくづくオツなことをなさるって、ちょっと
 不思議だけどね。
 この就任式は、メディア・コミュニケーションのあり方を
 劇的に変えた象徴的出来事って、きっと後世記されることになるよ。

検索すると一杯出ますがとりあえず → 演説(TEXT&VIDEO)
                 → 日本語訳

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